je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

Murder on the film~2023映画マイベスト

遅ればせながら(書いてるの3月...)、2023年の映画マイベスト。

1.イニシェリン島の精霊

見たのが2023年の1月だったのですが、不動の一位でした。物語もアイルランドの美しい景色もコリン・ファレルの困り眉もロバのジェニーもすべて完璧。そして何より私のバリー・コーガン愛を確固たるものにしました。マクドナーパイセン、バリーをこんな風に撮ってくれてありがとう!

私の鑑賞時の感想はこちら☟(※ネタバレあり)

ロバの名前はジェニーだよ!〜『イニシェリン島の精霊』 - je suis dans la vie

2.コンパートメントNo.6

ひとり旅をする若い女性の映画はだいたい名作。ってことはないとは思いますが、やはり危険であるという前提のもとに見ているので、主人公がだんだん緊張がほぐれていくとともにこちらもあたたかい気持ちになっていく感覚が。そして今はこんな撮影はできないということを思うと複雑な気持ちにも

私の鑑賞時の感想はこちら☟(※ネタバレあり)

ボンボヤージュボンボヤージュ~『コンパートメントNo.6』シネマカリテ - je suis dans la vie (hatenablog.com)

3.Saltburn

アマプラ配信。配信はランキングに入れないようにしてたんですが、これは!今のバリー・コーガンのすべてがつまっているのです。マイベストバリーは『聖なる鹿殺し』ですが、今作も周りの人を取り込んでいく魔的な魅力満載。『聖なる~』で『テオレマ』を思い出したのだけど、今作も『テオレマ』、あと『太陽がいっぱい』ぽさが。エンディングの「Murder on the dancefloor」がここんとこずっと頭の中でリフレインしております。

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4.ぼくたちの哲学教室

北アイルランドベルファストの小学校のドキュメンタリー。哲学を子供たちに教える校長先生、子供たち、周りの教師や家族、ベルファストの暴力の歴史、コロナ禍。教育とはなんぞや、知識はなんの役に立つのか、そしてそれは人をどのように救うのか?というのを分かりやすく、そして決して押しつけがましくなく。

そういやアイルランドは「個人GDPが第3位まで上がったのでテロが減った」っていうのがあって、政治の力で格差を減らすのが一番いいんだね、という話を映画友がしてて。

5.別れる決心

パク・チャヌク監督、サスペンスには美しい映像が必須とよく分かってらっしゃる。ラブストーリーとしても秀逸。韓国映画はそんなに見られてないのですが、近年さらに成熟してきた感じが。ヌーヴェルヴァーグヒッチコック的な引き算の美。パク・チャヌクイ・チャンドンホン・サンスはチェックしていきたい。

6.帰れない山

山に魅せられた二人の男の人生。友情も超えるかのような魂の縁。それを東洋的な宗教観のイメージにつなげる映像美が小説的。ありきたりなブロマンスとはまた違ってよかった。

7.すべてうまくいきますように

フランソワ・オゾンは間違いがない、安心して見られる。今作の安楽死という難しいテーマも難なく。しかし親子と長女ものは身につまされて個人的にはつらい。

私の鑑賞時の感想はこちら☟(※ネタバレあり)

コーディリアのいないリア王〜『すべてうまくいきますように』Bunkamuraル・シネマ - je suis dans la vie

8.ジェーンとシャルロット

ジェーンが亡くなってすぐのタイミングだったこともあり、ジェーンの映画として扱われているのが主でしたが、私はシャルロットのファンなので「その母親」として見てきたせいか、終始シャルロットの視線、思い、背負ってきたもの、傷についてずっと考えてました。親子、とりわけ母と娘というのは複雑なのでしょうが、娘が背負うものが大きすぎて。

近づいては離れ~『ジェーンとシャルロット』(Jane par Sharlotte)渋谷シネクイント - je suis dans la vie

9.裸足になって

アルジェリアバレリーナを夢見る少女の物語。内戦後のアルジェリアの姿と問題をベースに、ろう者のダンス表現を通じて、そこに生きる人々の思いを映画にこめた作品。主人公を演じるリナ・クードリは内戦でフランスへ渡ったアルジェリア移民の女優(『フレンチ・ディスパッチ』で好演)、製作総指揮が『コーダ・あいのうた』でアカデミー助演男優賞を獲得したトロイ・コッツァ―ということもあり、社会的問題も手話言語をダンスに入れることも、分かりやすくしてはいるが決して軽はずみに扱ってはいない良作。

10.ザ・クリエイター 創造者

なぜギャレス・エドワーズ監督にスター・ウォーズのEP7~9を撮らせなかったのか…。というかこれがニューエイジのSWでいいと思う!撮影もEP4のSW見た時の感動を思い出したし。ジョン・デイヴィッド・ワシントンは追いかけられる役とか妻を失う男の役がレオ様なみにはまるわよね~。ジェンマ・チャンも良かった。

 

映画館で見た:78本

配信等:合計115本(アマプラ50本、ネトフリ34本、他6本、Myfff 25本(短編含)

合計:193本

 

次点:ノベンバー、シャドウプレイ完全版、ボーンズアンドオール、EO、苦い涙、聖地には蜘蛛が巣を張る、それでも私は生きていく、aftersun/アフターサン、クロース、オオカミの家