センチメンタルなジャーニーのロバート・パティンソン な〜にかにさそわれて〜 あ〜なたにさらわれて〜 ロバート・パティンソンが見知らぬ土地でドキドキな恋と冒険の旅を続けるシュールSFコメディ(あながち間違ってない雑なあらすじ!)。 っていいかげん…
www.pancettapancetta.com 2013年から活動を続けるパフォーマンスユニットPANCETTA(パンチェッタ)の軌跡をたどる展覧会。 PANCETTAは初めてでしたが、演劇集団円の玉置祐也さんがパフォーマンスに客演されるので見に行きました。 PANCETTA展 — Men — 少し…
招かれた市民となって Hall Mixaは初めて。もとは映画館ということで、ミニシアターのような配置。座席は若干舞台を見上げる形で、椅子にドリンクホルダーがついている。 会場入り口付近の窓口ではシーザーが愛飲したという蜂蜜酒「ミード」を衣装姿の俳優が…
劇団山の手事情社の創立40周年の記念公演二本立て。『オセロー』に引き続き、別日に『マクベス』を観劇しました。 『オセロー』観劇感想はこちら→ デズデモーナが俯瞰する世界~『オセロー』山の手事情社@シアター風姿花伝 - je suis dans la vie オールフ…
劇団山の手事情社の創立40周年の記念公演として、『オセロー』と『マクベス』を二本立てで公演。まずは『オセロー』から見ました。 シンプルなセットと練られた演出効果 撮影:平松俊之 ステージ真ん中に大きくはない白い正方形の平台、その上に白い椅子。上…
ロンドンの小劇場ドンマーウエアハウスで上演された本作。250席くらいのキャパだそうなので、本国でもほとんどの演劇ファンは見られなかったであろう話題の作品を、日本で、大きな画面で見られる幸せ! 魅力的なキャスティング マクベス役はデヴィッド・テナ…
2024年のシェイクスピア関連の観劇について、個人的な振り返りです。備忘録もかねて。タイトルの後の数字は、同タイトルで見た作品数。 NTLは除きました。 今回のタイトルはフランス語の「言葉、言葉、言葉」。ちなみに発音は「デモデモデモ」(じゃがたらみ…
ヘンリー八世の6人の妻たち 英国本国で大ヒットしたロックミュージカル『SIX』。 英国のヘンリー八世(エリザベス一世のお父ちゃん)が離婚、処刑、死別などを繰り返して娶った6人の妻たちが、時を超えて集まるというとんでも設定。それぞれがモラハラDVな…
2024年映画たいへん個人的なベスト10作品。 映画館で見たもののみから選びました。 1位 バティモン5 望まれざる者 パリ郊外の“10階建てのスラム”の一画=通称「バティモン5」 *1。エリア一掃を目論む行政 VS 反発する住人たちの攻防。 華やかなパリと目と鼻…
1.ピローマン 圧倒的1位。リピートは最近しないようにしてるのに行っちゃったし。 成河さんは板の上に立つと無敵。ファムファタルとかに気を付けて、今後も演劇に精進してほしい。マクドナーの芝居をもっと見たいので、小川絵梨子さんや小田島創志さんにど…
夏夢は冬でも楽し 彩の国さいたま芸術劇場開館30周年特別企画『夏の夜の夢』。 特別ということは、今年『ハムレット』から始まった吉田鋼太郎シェイクスピアシリーズとは別扱いなのかしらん。 夏夢はなんでも楽し、というくらい私には特別な作品。しかし、今…
あらすじ(公式より) 罪を犯し出所した 恒光陽一(玉置祐也)は、保護司・梨沢桃果(深見由真)の指導を受けながら就労支援先の電気工事店で働き始めるが、彼の素性を知る同僚や知人の何気ない言葉が彼の心を揺さぶる。それでも梨沢や彼を応援する人々の支…
古くて新しい『リア王』 『リア王』がベースだが、舞台は架空の炭鉱町。リア王に当たるのは女炭鉱主・室重セイ(岩崎加根子)、 亡くなった夫の跡を継いで炭鉱を取り仕切っている。 そして原作の三姉妹は今回は三人の息子となる。長女ゴネリルに当たるのは長…
ショーン・ホームズ版『リア王」の8K上映の後に、翻訳の松岡和子さんと入野自由さんのトークショーがありました(司会:金田明子さん)。思い出し記録で、抜けてるとこや正確な言い回しでないかもしれません。(敬称略、敬語略) 金田さんから松岡さんと入…
3月の劇場公演を見ていました。完成度高く、俳優の演技も満足度も大きいプロダクション。それがゆえに書くべきことがなくてブログも記録なしになってましたが、PARCOで8K上映があり、その際にいろいろ気づいたこと、ふくらんだこと、たくさん発見があり、あ…
『ピローマン』あらすじ(公式より) 作家のカトゥリアン(成河)はある日、「ある事件」の容疑者として警察に連行されるが、彼にはまったく身に覚えがない。二人の刑事トゥポルスキ(斉藤直樹)とアリエル(松田慎也)は、その事件の内容とカトゥリアンが書…
シンプルな演出と台詞 セットのない平場に、泣く赤ん坊を抱く女、そして老人(木場勝己)が出会う。老人は女と赤ん坊に少しだけ興味を持つも、うつろな様子。惑う老人にコロスが王冠と職杖を渡し、彼はリア王(木場勝己)となる。 セットは背面に大きな地図…
≪あらすじ≫ 著名な遺体保存処理の専門家(タナトプラクター)のミレイユ(平栗あつみ)は、母の葬儀ために30年ぶりに故郷ケベック州アルマに戻ってくる。母の遺体の防腐処理をするために。兄・ジュリアン(本多新也)とその妻・シャンタル(一谷真由美)、弟…
※ネタバレありますので、これから観劇の方はご注意ください。 今回は松本潤さんが出演とのことで、いつもよりさらに注目度が高く。同月にシアターイーストに行った時に、当日券の抽選待ちの人が一階のみならず、イーストとウエストのある地階でひしめき合っ…
小泉八雲の『怪談(英:Kwaidan)』*1がベース。 あらすじ 裏寂れた旅館に訪れる警察官・田神(安井順平)と検視官・宮地(盛隆二)。旅館に長逗留している訳ありな雰囲気の作家・黒澤(浜田信也)。三人はふとしたことで怪談話を百物語のごとく始めることに…
酷暑の和室で見る夏夢 公演のあったアトリエは一軒家。一階フロアの会場30人ほど収容で、ギチギチではないが、さすがの酷暑。エアコンの音はするが、あー涼しいともいえず。この暑さでは仕方ない。とはいえ暗幕で囲われ、ライティングもかなりおさえめな演出…
横田さんお帰りなさい! 横田栄司さん、復帰後初舞台。 チケット発売前から文学座がかつてないほどあちこちで宣伝しており、劇団の熱と意気込みがすごい本公演。もちろんこちらの期待もMAX! 舞台セットと演出について ビニール状の幕が舞台の両袖に簾のよう…
ニューハムレット ひと月のうちにハムレットを、しかも違うバージョンのハムレットを見られる幸せ。 こちらはハムレットでもQ1(クアトロ1)。通常版はF1(フォリオ版)。簡単にいうとF1がオリジナル長尺版、Q1はコンパクトバージョン。長さがF1は3550行、Q…
彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndスタート! さい芸が1年半の大規模改修工事を経て、今年3月にリニューアルオープン。 それに伴い、蜷川さんとともに歩んできたシェイクスピアシリーズが、吉田鋼太郎さんの新たなシリーズとして始まりました。 5月、バラ…
クレール・ドゥニ監督アフタートーク、というかティーチイン、Q&Aの濃い内容。 壇上の準備がちょうど終わると同時にドゥニ監督早速やってくる。まだ司会も通訳さんも来ていないが荷物をドサッと置いたり、何やら早口で話している。パワーみなぎる感じが伝わ…
横浜フランス映画祭、前回2022年から二年ぶりの開催。この映画祭は1993年に始まり、2006年からは東京に場所を移し横浜の地名が外れていたが、2018年からまた横浜へ。横浜市民で仏語学習者としては気になるイベント。 横浜へ戻ってきたのは、横浜がリヨンと姉…
2月22日(木)マチネ公演の後のアフタートーク。 さい芸の高木さんが司会で、翻訳家の松岡和子先生と演出のノゾエ征爾さんのトーク。 メモ書き起こしなので、細かいニュアンスなどの違いあるかもしれません。明らかな間違いありましたらコメントでご指摘いた…
2022年春に、さい芸がはえぎわ主宰のノゾエ征爾さんを招き『マクベス』を題材としたワークショップを実施。「演劇を見慣れていない若者に演劇の魅力を知ってもらう」というテーマの演出で約100分の『マクベス』を制作。そこから今回の本公演が実現。 松岡和…
青年団の佐藤滋さんが「 大好きな仲間と、やりたいことを、やりたいようにやる。」というコンセプトから始まったという滋企画。 今回はシェイクスピアの『オセロー』、演出はニシサトシさん。 ブラックフェイスをしないオセロー 現代口語調、俳優5人、セット…
2023年舞台ベスト10 。シェイクスピアを中心に見つつも、新たな発見、素晴らしい俳優さんや演出に出会う2023年でした。 今年は劇場で見たのが24本、配信・映像が14本。計38本。うち15本がシェイクスピア作品(翻案含む)。 1.兎、波を走る(NODA・MAP/東…