2月22日(木)マチネ公演の後のアフタートーク。 さい芸の高木さんが司会で、翻訳家の松岡和子先生と演出のノゾエ征爾さんのトーク。 メモ書き起こしなので、細かいニュアンスなどの違いあるかもしれません。明らかな間違いありましたらコメントでご指摘いた…
2022年春に、さい芸がはえぎわ主宰のノゾエ征爾さんを招き『マクベス』を題材としたワークショップを実施。「演劇を見慣れていない若者に演劇の魅力を知ってもらう」というテーマの演出で約100分の『マクベス』を制作。そこから今回の本公演が実現。 松岡和…
2023年舞台ベスト10 。シェイクスピアを中心に見つつも、新たな発見、素晴らしい俳優さんや演出に出会う2023年でした。 今年は劇場で見たのが24本、配信・映像が14本。計38本。うち15本がシェイクスピア作品(翻案含む)。 1.兎、波を走る(NODA・MAP/東…
遅ればせながら(書いてるの3月...)、2023年の映画マイベスト。 1.イニシェリン島の精霊 見たのが2023年の1月だったのですが、不動の一位でした。物語もアイルランドの美しい景色もコリン・ファレルの困り眉もロバのジェニーもすべて完璧。そして何より私…
太陽劇団『金夢島』 あらすじ(公式より) 時は現代。病床に伏す年配の女性コーネリアは、夢の中で日本と思しき架空の島「金夢島(かねむじま)」にいる。そこでは国際演劇祭で町おこしを目指す市長派とカジノリゾート開発を目論む勢力が対立していた。夢う…
ベースはもちろんシェイクスピアの『マクベス』。こちらはマクベス夫人ことレイディ・マクベスを主役にした、現代の架空の国の戦争の物語。一心同体のカップル、絶え間ない戦争、男に傷つけられる女、支配者と兵士、世襲、母と娘。新しいテキストに散りばめ…
あらすじ 近未来の架空の国。人口は減り、気温は下がり、食物は少なくなり、人々は中央管理局なるものに監視・管理されている世界。 娼婦のノーラ(緒川たまき)は夫ヨルコ(音尾琢磨)と暮らしている。住んでいるアパートの大家・ダグ(福田転球)の妻.・ウ…
dai7sedaizikken.wixsite.com 知らせるために、 言うために、 ただ言うためだけに、 間近に迫った手の施しようのない僕の死を、 "pour annoncer, dire, seulement dire, ma mort prochaine et irrémédiable” (”Juste la fin du monde” Jean-Luc Lagarce 「…
日仏学院の「映画批評月間」で『パリの記憶』(Revoir Paris)を見てきました。本公開されていない(公開も未定)なので、重要なネタバレなしで。 www.youtube.com ロシア語の通訳をしているミア(ヴィルジニー・エフィラ)はカフェでテロの襲撃に巻き込まれ…
Jane 2023年7月16日(日)ジェーンバーキン、パリの自宅で死去。 日本での映画公開が決まっており、監督のシャルロットが来日予定だったのだが、ジェーンの看病のために中止になったとの報を聞き、そこまで悪いのかと心配していた折の知らせ。Triste Dimanch…
Foo Fighters (グリーンステージヘッドライナー) GGPの後にオレンジで待ち合わせ。どこもものすごい行列で、ソフトクリーム買うのに1時間弱。誰が言うともなく、ヘッドライナーまで体力温存するために、ぐったりのんびり。オレンジに届くヘヴンのUAの声、…
GOGO PENGUIN(フィールドオブヘヴン) 2020年の夏は来ぬ 思い返せば、2020年のフジロックに出演予定だったゴーゴーペンギン。当時GONDAWANAからブルーノートへレーベル移籍し、バンド名を冠したアルバムを引っ提げてのフジロック初参加。日本では2018年のブ…
タイトルはシェイクスピアの『夏の夜の夢』からもじったのですが、だいたいフジの日程と夏夢の時間軸が似てる。ただ劇中三日しかないので、前夜祭含めるとフジは三日半、月曜日の「帰るまでが遠足です」ルールなら四泊五日なのでどちらかというとロミジュリ…
Fuji Rock Fest 2023 Day2 何を思ったか、超久しぶりにフジロックに参戦。 たまたま私が見たいGoGo Penguin(以下GGP)と、他の友人たちが見たいアーティストが同日で、誘っていただきました。GGPは2020年のフジに出演予定で、楽しみにしてただけにリベンジ叶…
(※ネタバレしますので、これから観劇される方はご注意ください。) 「“潰れかかった遊園地”を舞台に繰り広げられる “劇中劇(ショー)”のようなもの」 「そして、そこに“アリス”が登場する」 (HPイントロダクションより抜粋) 具体的な内容に触れている箇…
久しぶりのイキウメ観劇、『人魂を届けに』。 あらすじ(公式より抜粋) 人魂(ひとだま)となって、極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように置かれている。耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。 恩赦である(捨…
一昨年、同KAATでの公演『虹む街』。その続編と聞き、当時一緒に行った友人とともに観劇しました。 『虹む街の果て』KAAT外観 ペインティング参加イベント(4月13日) 4月の中旬に、この公演の舞台セットを塗る「ペインティング参加イベント」があり、面白…
第二部あらすじ(公式より) ジョーの母ハンナ(那須佐代子)は、幻覚症状の悪化が著しいハーパー(鈴木杏)をモルモン教ビジターセンターに招く。一方、入院を余儀なくされたロイ・コーン(山西敦)は、元ドラァグクイーンの看護師ベリーズ(浅野雅博)と出…
第一部あらすじ(公式より) 1985年ニューヨーク。青年ルイス(長村航希)は同棲中の恋人プライアー(岩永達也)からエイズ感染を告白され、自身も感染することへの怯えからプライアーを一人残して逃げてしまう。モルモン教徒で裁判所書記官のジョー(坂本慶…
あらすじ(公式より) 1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)は、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った少女、タルラ(ノエ・アビタ)は家出をして外で寝…
あらすじ(公式より) 14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔(鈴木亮平)。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が…
あらすじ 連城新次郎(北村有起哉)は喫茶店「KENT」の物置を住処に、しがない探偵業を営む。ギャンブル好きで借金だらけ、酒癖も悪くけんかっ早い。 ある時、顔なじみのヤクザ、笠原組のNo.2阿見恭一(松角洋平)に借金をチャラにしてもらうかわりに、中国…
あらすじ(公式より) モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラ(セイディ・ハーラ)。彼女の、古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く旅は、恋人にドタキャンされ、急遽一人旅に。そんな彼女が寝台列車6号コンパートメントに乗り合わせたのは、モス…
あらすじ(公式より) 小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)は、85歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳卒中で倒れたという報せを受け病院へと駆けつける。意識を取り戻した父は、身体の自由がきかないという現実が受け入れられず、人生を終わ…
あらすじ(公式より) 2013年、広州の再開発地区で立ち退き賠償をめぐり、 住民の暴動が起こったその日、 開発責任者のタン(チャン・ソンウェン)が屋上から転落死する。事故か他殺か、捜査に乗り出した 若手刑事のヤン(ジン・ボーラン)は、 捜査線上に浮か…
売れない小説家・慎一(山田裕貴)の住む家に居候することになった友人の元妻・裕子(松本まりか)とその幼い息子・アキラ。母子は母屋に住み、慎一は隣のプレハブで生活するという奇妙な半同居生活。慎一は昼はコピー機のメンテナンスの仕事、夜は小説を書…
きーたぞきたぞマーティン・マクドナーの新作! ということで待ちきれず公開初日に行ってまいりました。 あらすじ 舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの小さな島・イニシェリン島。馬や牛を飼い細々と妹とともに暮らすパードリック(コリン・ファ…
1月も終わろうとしていますが、いまさらの昨年映画ベスト10です。 劇場で見たのが57本(新作28本・旧作29本)。配信等で見たのが85本。計142本。 ランキングは新作からのみです。 1位 パリ13区 見た時から、他とは違う感覚がした。映像も音楽も物語も。誰か…
藤原季節さんの朗読イベント❝『祈冬』季節と朗読❞に行ってきました。 朗読×音楽をコンセプトに、藤原さんと新宿のライブハウスMARZの八十嶋淳さんの共同企画。今回は第三弾だそうです。 前回の時に気になって結局タイミングが合わず。今回は大好きな宮沢賢治…
おまじないの思い出 小学生くらいの時に、ローティーン向けの雑誌を持ってきてた同級生がいて、その中の「好きな人を振り向かせるおまじない」みたいな特集記事を嬉々として皆で見ていた。それは「白魔術」とかいう類で、誰かを呪ったりしないし、自分にも悪…