je suis dans la vie

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「2番目の彼女」リピート(2004/12/13)

一度目に見たときよりも、細かいところをじっくり鑑賞。
シーンの展開にメリハリがある。TV出身の大森美香監督ならでは?なのかしら。リズムがいい。色使いもいい。
そして、一番いいのは、男性の描き方だよね。あー、男の子ってこういう感じ!って思うの。男性が見たら「アイタタタ」なんだろうけど。
北村君の演技の繊細さ、何度見てもすごいよう。
役者って、ダイアローグだから、他者との関わりが大事なんだけど、北村君はそこを外さない。一人語りがあっても、どこかにいる相手役をきちんと意識してる。
彼女に浮気がバレそうになって、キレた彼女をなだめる時、最後に「心配ないから」って言うんだけど、それが、彼女に何度も言った言葉のように聞こえるんだよね。台詞としては一回きりの言葉でも。
それと、クライマックスで、まだ有名じゃない俳優と互いの想いを話し合う時に「誰か一人でも分かってくれたらいいじゃないか。誰かの心に響けば」っていうとこがあって、なんか、大衆に受けることや一番になることは本当に大事なことだけど、もし、誰かが自分の言葉に、自分のしてることに、救われたなら、こんなうれしいことはない。
なんかね、泣いてしまった。だってさ、鷺沢さんがそうだったんだ。私にとっては。たくさんたくさん、救ってもらったから。やっぱり、あんな風に伝えられてたらなあって。
ちょっとセンチメンタル。相変わらずな私です。ダメだなあ。ははは。