je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「犬とあなたの物語 いぬのえいが」


この日、旦那ちゃんが実家の都合で、急きょ広島へ行くことになり、翌日までぽっかり時間が空くことに。
とはいっても、もともと夜は一人で芝居を見に行くことになってたので、昼間なにしよっかな〜と。
おーもりくんが出ている「犬とあなたの物語 いぬのえいが」を見に新宿へ。
おーもりくん、最近は大河ドラマで忙しかったせいか、映画は久々なんだけど、実はこの作品見るの食指が動かなかった。つーのも、わたくし犬か猫かっていったら圧倒的に猫派!なんです。別に犬は嫌いじゃない。どうぶつはなんでも好きだし、人が飼っている犬はほんとに愛らしいと思うし、さわりた〜いと思います。でも、飼いたいとまで思わないっつーか、飼うなら猫だなあと。
そして「犬の映画」っていう時点で、ああもう泣かせる気だな!病気の主人公に死ぬまで寄り添ってみたり、けなげな犬が出てくるんだな!くそ〜泣かされてたまるか〜、と天の邪鬼に考えてしまうわけですよ。
しかし、この映画、そう簡単じゃなかった。
オムニバス作品なので、いくつかのエピソードが出てくるのですが、笑いあり涙あり。シンプルだけど、ほんわかする映画でした。
中尾彬の出てくるショートストーリー「あきら!」でツカミはオッケー。実話じゃないの、これっていうくらいのネタ。
「愛犬家をたずねて。」では、TVの取材形式のいくつかのショートストーリーでは、犬への愛が過ぎてしまって奇行に走る飼い主たち。ギャグだし、フィクションなんだけど、実際にこのくらいの愛を犬にささげてる人はいそうだな〜。
「DOG NAP」では内野聖陽さんが、そのコメディアンぶりを発揮。予想外の展開ながら、ベタな演技をやりきる。
個人的には「お母さんは心配性」が笑えて、共感してしまった…。実家で猫を飼ってるんですけどね、親が旅行のときとか、時々面倒見に行ってたんです。その時、家を出てから「ベランダ閉めたっけ」「扇風機つけたままだったけど、倒れてないだろうか」「あそこに置いてあったの、倒れそうな位置だったよね」と気になって気になって。外出先の用事もそこそこに、走って実家に戻ってみたり。そして、だいたい何もないという…。
「バニラのかけら」は、何が「かけら」なのか…そこがキモなわけですが。芦田愛菜ちゃんが、愛らしい笑顔でねえ…。んー、それについてのコメントは控えますが。
そしておーもりくんの出ている「犬の名前」。これが一番長い話で、そして予想どおり泣かせます。犬好き見たら号泣だね。ネタばれは控えますが、病気のおーもりくんを支える犬…という話です。でも、この病気がまたくせもので。いわゆる難病ものとまた違う。そして、その病気を演じるおーもりくんのうまいこと。そしてまた犬のうまいこと。
あー、犬ってこういうとこがあるから、人間をとらえてやまないのだなあ、と。猫好きでもグッときましたよ。
ところで、おーもりくんの妻役の松嶋さんですが、えーとさあぁ、看病疲れでボロボロなのに、どうしてしっかり化粧してるわけ?お肌ピカピカやん。なんでちゃんと髪の毛がセットされて、きれいなお洋服着てるわけ?どんなにメイクで目の下にクマをつくっても、お部屋が散らかっていても、まったく生活のひっ迫感がありませんでした。うーん、女優さんって別に裸にならんでもいいので、そういうとこでもちゃんと見せてほしいんだよねー。せっかくいい作品だったので、そこで現実に戻されるんだよなー。これが寺島しのぶあたりだったりすると、本当に寝不足になって肌ボロボロの状態で演技しそうだから、それはそれで怖いのですけど(笑)。
しかし、いろんな犬が出てきて、あーかわいいわ〜と、犬好きな人にはほんとたまらん映画です。
ただ、その後、その映画を見た友人と話してて「なんかああいう一途さが重い…」という感想に共感。そう、猫好きにとっては、猫のツンデレ、きままさが魅力なので、犬の一途な献身ぶりに簡単に心動かされはしないのでした。
あれだな!一途な家庭的な女がいいか、セクシーで人を振り回す小悪魔タイプがいいかの違いだな!
いや、でも、犬はすごいっす。改めて、その賢さに驚愕。猫だと、こういう映画できないもんなあ…。