je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

冬休みの読書

昔は、年末年始に何故か「はみだしっ子」の一気読みという、なんやら苦行のような事をしていました。今はできません。体力と同じで心もスタミナみたいなもんがあるんだろうか。

ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)

といいつつ、こんな暗い話を読んでいる。季節がら合ってるけど。
清張って日本海側のくらーい、さむーい季節の話が好きだよねえ。なんかこれ読んだら、金沢のイメージ悪くなるよ!金沢はいいところです。飯はうまいし、水が美味しいから酒もうまい。うちの夫は金沢のお酒を飲んでから、日本酒が好きになったのだ。いつも雨っぽいけど、湿度があるのでお肌がプリプリになるし。金沢なら嫁に行く!と思ったものです。
って、金沢の話はおいておいて。
清張は流れるような描写なので、時々やっつけ感が出てしまうため作品に当たり外れがある。が、これは流れに乗って、ぐいぐい書いた感じ。
ふと、読みながら、吉行淳之介の「美少女」を思い出した。行方不明の美少女を探す話で、ミステリーではないのだけど、その流れの感じが。清張と吉行って、はて交流があっただろうか。
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)

石田衣良さんはもうこのシリーズしか読んでない。
最近は時事物にからめた題材を扱っただけで、解決の仕方がワンパターン化してて、これもつまらんくなってた。サルがヤクザの幹部になってるし、Gボーイズのキングはすぐ助けてくれるし、警察にも一目置かれてるから、最後は水戸黄門みたいにあっけなく解決しちゃうんだもん。
石田さんが一軒家立てた頃から、すごい乱筆しだして、TVや雑誌に出まくってて、明らかに文章が雑になっていたので、そろそろIWGPシリーズも駄目かなあと。
でも、今作はなかなかです。以前の鋭さが少し戻ってきたかも。キングもかっこいいし!解決の仕方もサルを頼ってないし。何より、文章のポップさ、マコトが書いてるかのような生々しさ、久々にワクワクして読んだ。
なんでかなあと思ったら、石田さん、体調悪くされて仕事減らしたそうな。うーん、やっぱ仕事多すぎだったってことか?
スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)

スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)

夫の浮気相手が私の名前と一緒で、妻の浮気相手が私の苗字と一緒でした。
江國さんの他の作品で、うち夫の名前も出てきたことがあったし、私の名前が出てきたのも2度目なんですが。
さて、大森南朋くん主演で映画化なわけですが、ってことはおーもりくんが私の名前を呼ぶわけですよ。うわ〜きゃ〜、と騒いでたら夫に「あほじゃねえの」とバカにされました。いいのいいの、映画館でひとりでニヤニヤするもん。
作品は夫婦がお互いに浮気してるっつう話なんだけど、実はメインは夫婦関係の話なんだなあと。夫の聡は、うーやだなあこんな男、と思うんだけど、はたから見てもおかしいし妻も変だと思うのに、でも妻が夫に惹かれている部分を表していたり。細かい部分をねっちり書くのは、江國さんうまいなあ。
夫婦の浮気話というのは、ちょっと川上弘美さんの「夜の散歩」に似てる。が、川上さんのは一応オチがあるのだが、江國さんはない。小説としてはあるが、物語としてはない。なので、映画化する際は、たぶんその辺が違ってきてしまうので、結局江國ワールドは再現されないのだろうなー。
「東京タワー」の映像化みたいなことにならなければいいが。あれはあれでマツジュンがいいからいいんだけどね。

ニャ夢ウェイ〈2〉

ニャ夢ウェイ〈2〉

本屋さんで見つからなくて、カウンターで「『ニャ夢ウエイ』探してるんです。ニャはカタカナで!」とか言うのは結構恥ずかしかったです…。
結局、エッセイ本の「ペット」の棚にあった。タレント本とか、サブカル本とかのとこばかり探してもないわけだ。
ほとんど連載読んでたので(立ち読み)、全部読んでた。しかし、読み返してみると、1に比べてまったくリアルオロチネタ出てこない。仕方ないけどね。
個人的に、兵庫さんが担当に戻ってよかったなあと。兵庫さんって、イガラシといい、なんかこう弱ってる人担当編集としては絶妙。というより、意図的にそういう人の担当に回されがち…?
オロチ写真、本当に太ってて、違う猫のようだ。そして松尾ちゃんのオロチといる時の表情が、断然穏やか。
宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

いよいよムッタが!
やっとスタートライン、という感じで楽しみ。JAXAによく取材してあるな〜という感じ。NASA編になったら、どうなるんかしら。宇宙飛行士の訓練とか面白そうだけど。