je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

やっぱり本が好き

キター!やっとだよ、エイミー!待ってたよ。もともと多筆な人ではないけど、やっぱこう少ないとですね、ハンパない飢餓感が。詠美姐さんには多大な影響受けてるものでして。もう卵が先か、鶏が先かっちゅうくらい、自分のリピドーなのか、詠美姐さんの影響か分からんす。今回もこれだよこれ!くうう〜!って悶えまくり。そういや、20周年かあ。おめでとうございます。
今回の短編集は、題名のごとく風味豊かな人々のお話。もち恋が主なんだけど、以前よりさらに深みを増した人物像、丁寧な筆致。ありふれた日々もありふれた人もいないのです。スローフードスローライフ。日々の機微を味わおう。
好きなのは「夕餉」。清掃作業員の男性に恋をしてしまう人妻の話。私って「ブルーカラーでロマンチック」な男の人、結構好みなんで。いいよね、汗かきながらも文庫本片手にみたいな男の子(うっとり)。あと、ごはんの描写がたまんなく美味しそうで、思わず料理したくなる。銀座の本屋のPOPに「男の子はこれで勉強して、女の子は登場人物の男に恋をして」ってあったのだけど、そーよ、まさに男性に読んでもらって、いい男が増えるといいのに。
ちょうどananの詠美さんのインタビューがあったのだけど、恋とか愛とかだけじゃなく、この人って自由な魂の持ち主なんだなと思う。かっこつけて、素敵ぶっても、人生の本当の味わいはそこにはないのだと、彼女は教えてくれるのです。「本を読むことはいいこと。いろんな人生を本で経験するのだから」なんて、そうっすよね!no books, no life!

今回はじわじわきてます。じらします、ちょい見せです。1巻はあくまで布石だったんだな。くそー。
ジョージ朝倉が何がすごいかって、やっぱ女子の「やばい」ツボを心得ているんだよな。
純情純愛ツボとリアルダークな背中合わせのギリギリの部分。ファンタジーもいいとは思うんだけど、私は「けっ、そんなことあるわけねーべ」という超天邪鬼ちゃんなので、こういうリアル感は大好き。男の子が読んだら、女子への夢が破れちゃうかな。でも、女の子は強くも弱くもないのさ。壊れにくい壊れものなんですのよ。