je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「シルヴィア」@シネスイッチ銀座(2005/01/05)

詩人シルヴィア・プラスの悲劇の物語。
才能ある同業の夫との運命の恋、結婚。夫の成功の陰で、創作に悩み、生活に埋没していく。女としての幸せも、詩人としての成功も、すべて手に入れたかったのか。
選ばなければ、いけなかったのだろうか。
愛さなければよかったのだろうか。
求めすぎたから?
理解してもらえなかったから?
否。
選んだ道が違ったら、何も生まれなかったかもしれない。
もしくは、違う道へ行っても同じだっただろう。
満たされない心すらも必然。
「死は再会でも帰郷でもない」
編集者の言葉はしみる。でも、死への絶望的なまでの熱情。それこそが彼女の言葉の力。
人はどこまで行けば満たされるのか。望みも希望も生きているからこそなんだけれど。
果てになにがあるのか。
見たものは未だいない。