je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「ターミナル」@日劇(2005/01/04)

(ちょいネタバレあり)
天邪鬼な私が珍しく大作鑑賞。スピルバーグ久しぶり。
うん、面白かった。テンポいいし。かなり強引だよ〜っていう展開もあるけど、コメディ部が多いから、考えないで見ていられる。俳優陣のバランスもいい。それぞれを主役にしたエピソードがありつつ、本筋から外れず、主役中心。ゼタ姐はもっと主役をくうかな?と思ったけど、フライトアテンダントという役柄上、空港にずっといるわけでないので、珍しく「引き」の演技。痩せたのもちょっとはかなげ感が出てていい。
ラテンの期待の星、ディエゴ・ルナはやっぱええわ〜。たれ目で前髪長めで、しかもヒゲ〜。ガエル・ガルシアもワイルド可愛いんだけどさ、 ルナちんの繊細な雰囲気は、私の昔からの好みなんだい。高揚してついスペイン語でしゃべりまくるなんてシーンは、キュンキュンしちゃったよ、もう。賢そうでブルーカラー役ていうのもツボ。
トム・ハンクスは最初は英語が分からない設定なんだけど、あれだと結構分かってるよなあ、と思ってしまう。食券を理解してたし、出口も分かってるんだもん。展開上仕方ないとはいえ、そういうディティールをきっちりしてほしかったなあ。日本は字幕だから、英語が分らんからいいのだろうか。ていうか、英語圏の人はあれでいいのだろうか。
今回はラストが、まあまあ納得できた。某ロボット映画はげんなりだったもん。
トム・ハンクス以外の人だったらちょっときついかも。ハンクスはこういう肩の力抜いた系の映画で本領発揮なんだなあ。ロシア語を喋ってるのかと思いきや、ハンクスのアドリブ言語(要は適当に「らしく」しゃべっている)なんだそうで、さすが。
「待つ」というのがキーワード。ともすれば、待つという行為はうしろむきなので、映画の主題には向かない。だが、人はなにかしら待つものではないだろうか。「自分は待たない、向かう」と思ってる人も、向かう先に「待つ人(もの)」がいるのかもしれないのだから。