je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

DVD鑑賞「青の炎」「蘇る金狼」

ニーナ(蜷川)さんがニノを撮った、という「青の炎」。やっぱねえ、色気のある少年、っていうの?うまいよね〜、蜷川さんてば。あやや鈴木杏ちゃん、秋吉久美子という美しい女性陣を配置しながらも、それはあくまで駒の一つ。すべてはニノの色気を引き立たせるため。美しい母親、血のつながらない妹、謎めいた同級生の美少女(それにしてもなんつう設定だ)らとのそれぞれのからみは、舞台演出家ならではの空気感かもしれないな。話はまあシンプルで、特にトリッキーなこともなし。映像が綺麗だったので,映画館で見たかった。ニノと同級生の男の子のコンビニでのカラミに妙に力を入れているのと、山本寛斎さんのアル中オヤジっぷりが印象的。
「蘇る〜」の方は見たことあるけど、風吹ジュンが見たかったので。この人って、かわいいよね〜。今も綺麗だけど。可憐なのに色気があるって、今の女優さんにはない雰囲気。関根惠子(現・高橋惠子)しかり。しかもとても脱ぎっぷりが良い。若き日の千葉真一佐藤慶のファッションを見るだけでも価値あり。松田優作は実はそんなに好きな役者じゃないのだが、やっぱカッコはいいよね。男が憧れる男てか。内容は・・・う〜ん、ハードボイルドって笑っちゃうんだよね。ヤクザ映画と一緒でさ、男の人って、こういうのを求めてるのかなあ、って。でも、映画に夢があったころのものだなあ。最後の、女が捨てられると勘違いして、男を刺して逆に殺されちゃって、男は女と行くつもりだった航空券を一枚だけ破り捨てるとこは、「あーあ、男って・・・」と嘆息。ハードボイルドとは純情なり。でもやせ我慢もほどほどにしないとなあ、粋じゃない。