je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

東京アートミーティング「Transformation」&常設展示 MOTコレクション@東京都現代美術館

みやちゃんと清澄白河で待ち合わせ。
そもそも地元だし、結婚前に6年ほど一人暮らししていた街なので、馴染みがあるのですが、来るたびにお店が増えてたり、様変わりしている。下町の雰囲気を残しつつ、いろいろおされなお店ができてたり。
ランチは「hane-cafe」へ。以前通りかかって、気になっていたところ。
店内には飛行機のポスターや、模型、機内用の食器など飾られていて、BGMも離着陸の飛行機の音。hane-cafeの店名に意味があったんだ〜。
お水のコップも機内用の小さいコップ。飲み物はアイスチャイ。

ランチはタコベジ。タコライスとベジタブルカレーの合わさったもの。タコライスだけ、ベジカレーだけもあり。

ここに来たらぜひトイレも行ってほしい。「本日は××航空をご利用いただきまして…」っていう機内放送が流れるんですよー。芸が細かい〜。トイレの中は普通でしたけどね。
さて、久々の現美。映画にしようか、ここにしようか迷ってたんですが、マシュー・バーニーの展示があるというならば行かねば!ってことで。
マシュー様は相変わらずキモ☆素敵でした…。美しいんですけどね。気持ち悪い、綺麗、気持ち悪いをぐるぐる回ってわけわからなくなる感覚が好き。そして痛い(イタイでなく)。やっぱ直接的に痛覚に響く作品を、こういう風に見せられるのって、すごいパワーだよなあ。そして、そこにあまりマイナスな波動を受けた事がない(かといって明るいわけでもないけど)。一種カラリとした乾いた感じがあるのは、素材の選び方とかもあるのかなあ。ただ、結局この人のは写真、映像、インスタレーションでしか見てないので、本当はパフォーマンスで発揮されるんじゃないかなあと思う。見れる時が来るのだろうか。
そしていつもこの人の作品を見ると、高橋葉介の画を思い出すんだよねー。似てないのに。うにゅっとした感じが、私の中でリンクしてしまう。
他の作家の作品でも、昆虫や動物と人間の結合の作品があって、意図的だと思うんだけど、さらに高橋葉介的だわーと。バールティー・ケールの半人半獣像とか、フランチェスコ・クレメンテの自画像とかも。スプニツ子!の作品は「片腕マシンガンガール」を彷彿とさせるし(つか井口さんのかと思った)。マシューの嫁っこのビヨークは他作家の映像作品で、ジブリに出てきそうなかあいらしー怪物になってるし。
トゥンガの「キメラ」はねー、唯一見ててつらかった…。だって猫好きにはつらいのよ。面白かったけど。どうやったのか知りたいけど。
映像作品も多く、全部見るのは無理だったけど、最近の映像作品はほんとレベル高い。機材や編集技術がコンピューター等で楽になったのもあるけど、映像における音楽の位置も変わってきたのかな、と。
音声を出品した及川潤耶の作品は、めちゃ好みでした。空間における音。音楽ではなく、音。もう一度あの部屋に行きたい、と思わせる存在感。
後で気付いたんだけど、カンヌ取ったアピチャートポン・ウィーラセータクンの作品もあったのだった。見た気がするんだけど、思い出せねえ…。わーん。

常設展示も行きました。かなり駆け足でしたが。ピピロッティ・リストの「A Liberty Statue for Tokyo」は気持ち良い空間だった。ウィーンのエッセル美術館から10年間という期間限定で寄託されるとのことなので、また見れるだろう。
そして、山川冬樹による父・山川千秋の音声作品。最後の方だけしか体感できなかったけど、声を仕事にしていた人の音声って、改めて映像抜きで、しかもこういう形で聞くと本当になまなましい。ましてや、最後の音声があのような形だとさらに。しかし、山川千秋さん、覚えてないんだよね。世代だろうか。
それにしても現美、相変わらず思い切りがいいねー。土曜日なのに人が少なかったのは、あまりにマニアックなせいもあるのか…。
現代美術は空間の使い方では、ここじゃない方が良かったかも…と思う事もまれにあるので、現美はほんとにその辺はうまい。昔、パリのポンピドーセンターに行った時に、日本にもこういう場所があればいいのにー、と思ったものだが、現美もかなりいい感じになってきたんだなあと久々に楽しかった。
駅に向かう途中、木場公園で紅葉観賞。


日本はいいねー!
夜はイタリアン食べて、三日月座で久々に師匠の顔を見て、なんとも充実の一日。