je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

アスファルトタイヤをきりつけながらっ

いつものよーに、最近読んだ漫画です。
[rakuten:book:13289243:detail]
いやはや、いよいよ3巻になったー。2巻でシロさんのお父さんが病気になったので、少しずつエピソードがディープ&ヘビーになってくるなー。
ゲイでなくとも、アラフォーな人には共感点が多いかも。家族の話は多かれ少なかれ、誰でも人には見せられない話せない要素があって、そこをうまく重すぎない程度に見せてくるのがうまい。
それだけに、ケンちゃんの大晦日エピソードは心がなごみます。個人的に、ケンジの携帯のシロさん着信音がTMだったのにウケた(上記タイトル)。あと桃のエピソードね。あの辺も主婦の微妙な心理が出てておもろい。
あと、主婦としては、スーパー買い物=狩りというのにむちゃ共感します。ほんと、最近物価が上がってねえ。
毎巻、1、2品作ってみたいな〜と思うのがあって、今回はひつまぶし風まぜご飯が美味しそう。1巻のナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風煮込みは秋のうちの定番となりました。
シロさん&ケンちゃんはとても良いカップルなので、ずっと一緒にいてほしいな〜。ケンちゃんならシロさんの親の介護とかもしてくれそうだし(それはそれで色々ありそうですが)。

そういや「きのう何たべ」と発売日一緒。こちらも男性の二人暮らし話だわ(神様でゲイでもないが)。男子二人暮らしってなんかバカっぽくて楽しそう。
もうこの作品については何が面白いとか言わなくてもいいっしょ。でも、「モテ紀」(期でなく紀)とか細かいとこがすごいです。あと各回の人物紹介がいちいち細かくて好き。
そして結局、イエスはリンゴが食えるの?食えないの?先のエピソードではジャムにして食べたようなので。
しかし、これって宗教の色濃い国ではほんとぶっとばされそう(ていうかぶっ殺されそう)な話だよねー。日本てすばらしい。

読んだのはもうちょい前なのですが、あーもういろいろどーんと来たので、2度読みしてません。
素晴らしい話です。おすすめです。読んだら得する。でも、やはり最終巻はどうしても広島の原爆投下の日が出てきてしまうし、もちろんそのための上巻と中巻があったのだから、読む前から分かっていたのですが。
絵柄は変わらず優しく、日々の積み重ねの中のエピソードなのに、衝撃的な絵や戦争もののよりよほど受け止める側の力が必要になります。
先日、広島と長崎がオリンピックの候補地に立候補するというニュースで、広島の年配の方がインタビューに答えていて「オリンピックの時にどれだけの戦争経験者が残っているのか。それを考えると他にやるべきことがあるのではないか」と答えていて、ああ、あの土地の人の気持ちを私ごときが推し量れる事はないのだと、とてもすがすがしいほどに打ちのめされた気になりました。その時の気持ちに似ています。
すずの家にきた、あの少女は、これからあの家に住むのだろうか。どうなるのだろうか。先を考える事、分からなくてもそれが希望になります。