もうすぐ1年が終わる。今年もいろいろあった。昨年からの引きずっていたものは、少し解消された、と思う。それでも、抱えていかなければならないものもあるのだけれど。
ずっと、失ったものが大きすぎて、何かを得るというところまで頭が回らなかった。ipodminiから流れる音楽が、逃げ場でしかなかった時期もあった。友達や家族の言葉も、強さも優しさも受け止められなくて、心配かけた時もあったと思う。
少しずつ、歩いていければいいと思っていた。でも進めないでいた。今は、どうかなと思う。生きている限りは、進む事は避けられない。前よりは怖くなくなった。泣く事も、笑う事も、前よりは自然にできる。
すべての人に公平で優しくなんていられるわけもなく、傷つけられたはずの自分が、誰かを傷つける立場にあるのだと気付き、愕然とする。結局のところ、「心なんて一生不安さ」と歌う五十嵐は激しく正しい。
歪みも凹みも傷もあって、誰かに求められるほど価値はないのだけど、それでも「ありがとう」と言える人が多くはなくても、幾人かいて、それで今はいい。
もう大丈夫です、とは言い切れないけど、あなたたちがいて本当によかった。そう思うのです。
ありがとう。
誰かにまた、明日もそう言えたら、きっと幸せ。
良いお年を。
