je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

ビデオ鑑賞日記「贅沢な骨」

贅沢な骨 [DVD]
今更ですが、ずっと見てみたかった作品。最近は大作続きな行定監督だけど、やっぱこういう雰囲気のある暗い話のほうが好きだな。でも、この人の言葉の選び方は、時々「んん〜・・・」と思うの。説明台詞が少ないのはいいのだけど。いや、違うだろそこは。と思ってしまう瞬間があって。特に『汚い』については、一番具体的過ぎる言葉で少し興醒め。つぐみちゃん演ずる、サキコの「パパと継母」というのも、唯一具体的な設定なんだけど、ベタ過ぎて。男女の感覚の差なんでしょうか。
全体のトーンや、色使い、役者の味のつかみ具合はすごくいい。日本人特有の存在のあやうさや、モノトーンの髪や瞳の陰影、ともすれば薄い印象になりがちな特徴をうまくつかう。
あと、独特の死生観は、共感性があるとは思えないけど、美学のある人なんでしょう。
そういや、クラブのシーンは三宿のweb(「ロックンロールミシン」でも使ってた)。閉塞的な雰囲気が合ってる。
そして、骨か。骨ってなんなんでしょうか。日本人が死んでから、唯一残るものが骨?ってか。