je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

おはなし・感想(ネタバレありまっす)

作品は宮古島さとうきび刈りのバイトに来る若者7人のお話。事情のありそうな7人なのだが、ひとりひとりの細かい設定はあまり出てこない。キビ刈りをしたから人生に変化があるというオチでもない。でもそういう所に言及しないで、キビ刈りをメインに出してきたのはよかった。順撮り・長期ロケで実際にキビ刈りをしたというだけあり、7人の成長ぶりがじっくりと落ち着いたペースで見られた。ナリと谷原さんの過去とかは一応細かく話してたけど。
大森君はすげーいい位置にいる。「なんでそんなにいばってんの?」「おっさん!」「親切とおせっかいは違う」「現住所ないの?住民税は?」「人の事言って、自分が一番逃げてる」とか、若者たちにつっこみされまくり。名前は田所豊(ダイヤモンドユカイかよ)だしB型だし服も妙だし、しまいにゃ怪我する役でカッコいいとこはほかの男子二人に持っていかれてるし。大森君、撮影大変だったんじゃあ・・・?撮影中、同年代の谷原さんが心の支えだったという発言は意外と本気ですか?ただ役としては面白い役だったし、大森君の成長めざましいとこが見られて(何様だ自分)ファンとしては嬉しい限り。こんなリアルに性格の悪いいじけた役ってなかったんじゃないの。うまくないとできない役です
なんくるないさ〜(なんてことないさ)」といいつつも、逃げてることがいいことだとも悪いことだとも言ってないんだよね。逃げるってことはまた別の場所に行かなくちゃいけないっていうことでもあるし。そこをいい場所にするかどうかは、自分次第だし。沖縄が「癒し」の場所にされてるようだけど、住んでる人には生活なんだしなあ、とか。ああ、でもそこで鷺沢萠さんの「だれがいてもいい場所」という言葉ははまるんだよ。彼女も居場所を求めながらも放浪する人だった。田所も結局キビ刈りのバイトを続けてるし。
何を幸せとするかとか、どうやって生きようか考えているときには、少し肩の力を抜いて見てほしい映画かな。自分なりの答え、それでいいと思う。嘘じゃなく面白かったですよ。ですので、みんな見てね。
終わったあと、銀座の沖縄物産店「わした」に映画のスチールを飾ってあるということで見に行きました。本物のさとうきびが積まれ、さとうきびジュースの試飲ができる。写真はちっちゃかったですが、お店の雰囲気を堪能。タコライスの素とあおさを買い、シークァーサーのアイスに舌鼓をうちました。南風という泡盛も発見!
この日は夕方に「浪人街」鑑賞でプチナリ祭りでしたが、それは明日にでも。日曜日もハシゴだったんで、今週は一個ずつゆっくり書いていきます。