私が号泣したんでありません。
学校で、「教室装飾コンテスト」というのがありまして。
↓学校内のお知らせポスター
先週くらいから、どのクラスも教室内の飾り付けで大忙し。
国慶節前というのもあってか、中国の春節でよく見かける赤いぼんぼりや、「福」の字の飾りが多かったり。壁や天井から、手作りでいろいろぶらさげたり。
まあ、文化祭みたいな感じ？皆で共同作業をして、仲良くしよう〜という目的のようです。
うちのクラスは、先生が超やる気満々で、「昨年の私のクラスは、入賞して賞金をもらったんだよ！賞金もらったら皆でごはん食べに行こう！」と、授業もそっちのけで、皆を鼓舞していました。
うちのクラスは先生のアイディアで、色んな国から生徒が来てるから、自分の国の紹介をしよう！ということで、中国風の装飾でなく、「文化融合」をテーマに、各国の雰囲気をいろいろ織り交ぜることに。
みんなの国を一枚の絵に表現したもの。
Ａ班は他の初級クラスより言葉ができるんだから！という先生の強い主張で、文章でもクラスの紹介を。作成したのは、韓国人のクラスメイト。右上にあるのは、うちから持ってきた日本の正月飾りです。
入口のドアはこんな感じで。
放課後もみんなで作業。
私や、韓国人のクラスメイトは奥様なので、休日とかは準備に参加できないこともあったりしたし、仕事をしている子もいるので、全員がいつも準備に参加できなかったんだけど、先生はマメになんかしら作業を見つけてきては指示出して、一番張り切っておりました。
私もあんまり準備できなかったんだけど、天井に飾る鶴の折り紙を折ったり（かなり久しぶりなので、折り方忘れてた…）、日本の国旗を作ったり。もう一人の日本人留学生の女の子のお手伝いをしつつ、それなりに楽しみました。
んで、結果が今日出たんですが。
閲読課の授業の最中に、担任の先生が急にやってきて、授業は中断。ものものしい顔で
「残念だけど入賞できなかった」
と、ものすごーい悲しそうな表情で報告。
「私は本当に悲しい。でも、みんなでがんばって一緒に努力したことは素晴らしいこと。そうだよね！あなたちが一生懸命やったのを私は知ってるし、みんな楽しかったよね！」
と、力強く話したかと思うと、感極まったのか、段々と先生の目から涙があふれ。
そこまで！？まじ！（と私も思ったが、きっとみんなも思ったに違いない）
なんだかんだで10分くらい、自分の思いを語り去って行きました。。。
号泣ってほどじゃないけど、びっくりした〜。
隣の席のクラスメイトはもらい泣きしてました。私はびっくりしたのと、おかしいのとでニヤニヤがおさえられなかったですが（鬼畜）。
もともと、熱血漢な先生で、学期開始時に、分班テストを受けてないのにＡ班に移ろうとした子に
「テストを受けてない人はこの班に入る事を認めない。いますぐ出ていけ」
と断固拒否したり（Ｂ以下のクラスだと、レベルがよほど足りない場合（漢字が読めないとか）を除いて、自分が主張すればそのクラスに入れる）。
居眠りしてる子とか宿題やってこない子とかに「やる気がないなら帰れ！」とか、宿題の作文を超適当に書いてきた子のをわざわざ読みあげて「これがＡ班のクラスの人間が書く文章なの？！」とか。
そんな先生なので、私はちょっとビビってたんですが。
ん〜真面目な人なんだな〜。20年くらい教師をやっていて、若い先生が多いこの学校の中でも、ベテランな先生だそう。だから教え方はすんごくうまいので、授業はすごく分りやすいので好き。
日本の学校が今どうなってんのか知る由はないんですが、おそらく最近はこういう先生いないんだろーなあ。
この国はどーなのよって思うこと多いけど、たまにはこんな出来事、うれしいかな〜。
