je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

関連本、でもないが

その時、殺しの手が動く―引き寄せた災、必然の9事件 (新潮文庫)

その時、殺しの手が動く―引き寄せた災、必然の9事件 (新潮文庫)

「ザ・ダイバー」の骨格となった実際の事件のその後、が載っています。加害者の女は無期で服役中。被害者夫婦は離婚せず、新たに二児をもうけたのは有名な話(らしい)。事件後10年経て、妻の方にインタビューしてますが、もちろんインタビュアーのフィルターを通しているので、これもまたあるひとつの「情報」でしかなく。でも、もし、妻がこのインタビューの最後に問われた問いに対してこのように答えたのなら、やはり妻はあの台詞を言っていたのでは?と思ってしまいました。加害者も被害者も恐ろしい。やはり現代に成仏という言葉はないのかもしれないとすら。
他の話も面白かったです(面白いっていうのもなんだが)。隣人を散弾銃で殺した男とか、姉を愛人(女)とともに残虐に殺した妹とか、あーこわいこわい。夏って怪談よりもこういう話を読んでしまう私。ワイドショー見てる主婦じゃん、まさに。