je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

syrup16g LIVE@LIQUIDROOM ebisu (2005/05/07)

渋谷でMちゃんと待ち合わせ、ぶらついてから恵比寿へ。TOWER CAFÉでベーグルサンドセットを食す。Mちゃんはサーモン、私はチキン。ベーグルもっちり、具はたっぷりで美味しい。17時からのグッズ販売で、ミラーボールを買おうとしたが、5分で完売。思うに一日50個くらいしか売ってないんじゃないか〜。いいんだけどさっ。
1曲目いきなり「明日を落としても」、そして「センチメンタル」。その後新曲。今日はMC少ない。でも、なんか優しい雰囲気なのは、新曲のストレートなロック具合のせいか。AXで聞いた時より、そぎ落とされた感じ。前はマキリンのベースに引っ張られる感じだったのが、今回はお互いに音を合わしているのが分かる。五十嵐のギターも丁寧。
歌詞にも、そういう感じがする。歌い方が前よりしっくりして、気持ちが寄り添っている。「人はひとりぼっちにはなれない」っていう歌詞があって、なんか、いろいろ突っ走って、行き詰って、失って、傷ついて、でも、やっぱりそう簡単にリセットなんかできねえんだよねえ。なんだか、五十嵐のそういう変化が、自分のサイクルと似てて、ああそうだよねえ、とか勝手に思ったりして。そんで、多分、諦めて、どん底まで落ち込んで、でも差し伸べてくれた手を、この人は見つけたんだろうなあ、良かったなあ、と。
五十嵐お気に入りの新曲「多分」(本編ラストから二曲目、五十嵐の中では締めの曲だそう)は、前日のMCで「疲れたサラリーマンの曲なんか聞きたくねえよなあ」って自虐的になってたくらい、ある意味ダサダサな感じもするんだけど、これがもしかしたら五十嵐のリアルかも。ちょっと井上陽水的な雰囲気を今回は感じた。
マキリンがノリノリだった。うぃんうぃん指も腕もうねりまくり(Mちゃん曰く「手だけ別の生き物」)、それに合わせて体も反り、マキリンの長い首も震えてグルーヴが凄かった。反ってる姿は、ヨットでトラピーズ出る時を思い出したよ。マキリンの周りで、音の遠心力が起きてた、絶対そう。ほんと、ベースって楽器なんだ!とかアホな事を思う。いや、ベンベン音鳴らすだけのベーシストはマキリン詣でをするがいい。見るだけでもご利益が。ましてやドラムは修行僧なかはたたいこ。ああ、もうこの二人のリズムでじわじわと涙が出る。
いろいろと雑記。

  • (五十嵐)「好きな曲作って聞いてくれる人がいて、生きてて良かった」(ちなみに昨年のリキッドで死にたいとほざいてましたが)
  • イントロを間違え、たいこに「違う」と突っ込まれる五十嵐。「感極まってるんだよ〜、今日は」とニヤニヤ。
  • アンコールにて
    • (五十嵐)「サタデーナイトフィーバー!でしょ?」土曜日だからね・・・。
    • (五十嵐)「最後の曲です」、(客)「えー!」、(中畑)「また来ればいいじゃん」、(五十嵐)「明日?」、客「えー」、(五十嵐)「翌日」。と言って「翌日」を演奏・・・。コント?
    • 裸にネクタイで出てきた中畑。椅子に立って見せびらかす。(五十嵐)「抱かれたい人〜!」、(客)「は〜い!」、(五十嵐)「男だけだけどね」。(五十嵐)「こんな入りでいいの?」

アンコール4回目、「やり忘れた曲があった」と言って、照れた顔で「Reborn」を演奏。ある意味、ベタだけど、でも素直になったのかなあ。穏やかな空気で満ちてた。聞きながら、6月に結婚する大学時代の大好きな先輩の事を思い出した。人間関係とか、色々くじけてたくせに肩肘張ってた私に、唯一変わらない態度でいてくれた。酔っ払うと、人の頭をぐしゃぐしゃにして得意げだったN先輩。好きな事をやればいいと教えてくれた人。シャイで合コンをセッティングしても、女の子の電話番号を聞けなかった先輩。その人が、やっと幸せになるという知らせを聞いたのは昨日。自分の事のようにうれしかった。幸せな思いで聞く「Reborn」、結構悪くない。
いつもは一人で来るシロップ、友だちと聞くのはより楽しい。Mちゃんもちょっと気に入ってくれた模様。また誘うよ!帰りは韓国料理でちょい辛いスープと五穀米
何もかも手に入れるのは無理だ。でも、自分の事を気にかけて、手を差し伸べてくれる人は必ずいる。思いかけずそんな幸運が手に入ったら、そっと大事にした方がいい。手放すのは簡単。持ち続けるのは難しいけど、宇宙の神秘を探すよりは素敵な事だと思う。