je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

Syrup16g / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE

ずいぶんひにちが経ってしまってから書いている。いろいろあって、なんだけど、今まで見たシロップの中で、一番落ち着いて、優しい気持ちで見られた。だから、かもしれない。自分が変わったのか、五十嵐が変わったのか。

アヒトくんは髪がサラサラになっててかわい〜。ちょっと鹿野さんの髪型に似てるけど。ライブは二回目だけど、前回より音が固まってきた。サイケな雰囲気。70年代っぽさがある。ザゼンが日本的仏教魂なら、こっちは東南アジアな雰囲気。ちょっとカラフルで、混沌としている。犬の遠吠えのような、ワオーンワオーンっていう歌詞の歌が好き。アヒトくんの声って特徴的。音は全体的に、中畑くんが引っ張っていっているように思う。シロップの時より、ひとつひとつの音のかみ合わせを確かめるようなドラミング。まあ、まだバンドとしてのグルーヴがないのかもしれないけど、中畑くんのドラムって実はジャストのリズムなんだなと再認識。アヒトくんもドラマーだけど、そのへんは話し合ったりするのかな。
ラストより二曲目、五十嵐隆がゲストで登場。VINTAGE ROCKの赤いパイピングのTシャツを着て。「ストラトブラザーズ」と紹介されて、照れ笑い。あー、五十嵐の音だって思った。ガシガシしたカッティング。アタシ、これがスキ。

本編は全部新曲。まったくもう…。でもいいよ。五十嵐、めっちゃ楽しそうなんだもん。
詞も曲も、段々余裕と優しさが出てきた。優しい、っていうのは、前みたいな弱さから生まれたギリギリのじゃなくて、なにかを生み出そうっていう意欲が育ってるときの感じ。
相変わらず曲間はシーンとしてるんだけど、今までのようなキリキリした感じはない*1
「静かだなー」って五十嵐が言ったら、「がっちゃーん」といういつもの黄色い声。珍しく「キタダさーん」「マキさーん」という声も。中畑は・・・?と心配してたら「大樹〜」と遅れて声が。でも中畑くん、気に入らなかったのか「うるさい」と一蹴。
新曲なので、まだ音がかたまってない。でも五十嵐が本当に音楽が好きで、新曲がどんどんできて、演奏するのが楽しいんだろうなって分かる。
最近、すごく思うのが、やっぱり好きな人には笑っていてほしいと思う。苦しい時もそばにいたいと思うけど、笑っている時を見ていたい。昨年の10月の野音、私は五十嵐にロープを投げてもらった。それは細いロープだったけど、そっとゆっくり上に引き上げてくれるだけの強さがあった。奇蹟はときどき、ひっそりとある。五十嵐の声を聞きながら、涙が出た。いつものことだけど。
アンコールはVOLAと一緒に「リアル」。ボーカル以外、全部のパートがツイン。音が厚くなっていい。そして、笑いながら歌う五十嵐は、結構好きだ。

*1:途中から来たkaiさんが、あまりにシーンとしてるので何があったんだ!とびっくりしたらしい。ワンマンでもいつもあんな感じです・・・