je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「delayedead」syrup16g

昔の作品の音源化、と五十嵐大明神も申している通り、それ以上でも以下でもない。このタイミングで、しかも代沢から出すのは色々思うこともあるだろうが、まあ良かったのではないか。オトシマエをつけた、というと少し大げさだけど。歌詞は若いな、と思うけれど、MtoMの時の根底に潜む必死さはなし。人を信じられなくて傷ついて、それでも生き抜いて来た五十嵐氏が今これを歌うのは、やはり自分のためだろう。「中畑セレクション」と言うだけあってドラムがフィーチャーされていて良い。ギターのリフの綺麗さや疾走感、意外と爽やかな作品かもしれん。実は、個人的にはプリテンダーズのリフを思い出してしまった。何曲かクリッシーがやったらかっちょいいだろうなと思ったのがあった。UKロック、ニューウェーブを意識しているからなんだろうけど。五十嵐氏がプリテンダーズを聴いてるかどうかは知らないが、「うお座」を聞いたときにも「may this be love」(元ネタはジミヘン)のクリアなメロディーを思い出したし。中畑氏に「middle of the road」のイントロのドラムソロをやらせたいなんて思うのは私だけですね、はい。
また紙ジャケなわけだが、シンプルだけど色々遊んでいて楽しんで作った感じがある。中のある写真を撮影中、五十嵐氏は職質されたらしいし。そりゃされるよ、あーた。
どうせ、曲の細かいレビューは五十嵐自らタナソウさんあたりとじっくりやってくれそうなんで、まあそれを楽しみにします。