je suis dans la vie

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大駱駝艦・天賦典式『壺王 ―つぼのおおきみ』@世田谷パブリックシアター (2004/9/12)

2度目の大駱駝艦。大森君のお父上の麿さまが主宰してる舞踊集団。白塗りで踊る人たち・・・といえばお分かりかしら。なんとも不思議な世界ですが、大森君を好きにならなかったら、きっと見ることもなかっただろうなあ(怖くて)。
麿さんは自分の頭の中に浮かんだ事を、曲げずにまっすぐに表現する稀有な存在。実際、踊りは説明すれば陳腐になってしまうけれど、でも、もしこの踊りが麿さんや大駱駝艦の鋳態(ダンサー)の想いの現れならば、なんて純粋でいやらしくて優しくてかわいらしくて美しいのだろうか。
前回の時のスペクタクルな大きい世界よりも、小さなものを少しずつより合わせた踊りだったけれど、その分見やすかった。一人一人の顔や表情がじっくり見られたし。みんな似てるようで実は違う。お客さんには外国人も多く、踊りは言葉がない分、多くの人に受け入れることのできるものなんだと再認識。
壺の底には、なんだか得体のしれないものが入ってる。でも、取り出してみたら、結構美味しかったり、綺麗だったり、楽しかったり、面白かったり。
大駱駝艦という名も無い不思議な果実は、その時々で変態して味を変えている。