je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

東京国際映画祭「ゲルマニウムの夜」@VIRGIN TOHO CINEMAS ROPPONGI HILLS

大森立嗣初監督作品。大森南朋ファンの友人の間では立兄ィと勝手に呼んでいます(ちなみにお父上のことはは麿パパ)。いや、もう兄弟とか、親とかカンケーないね。当たり前だけど。すごいもん作ったわ、この人。「満を持して」という事なんですかね、齢34にして、かなり完成度の高い世界をぶつけられたよ。
新井くんの魅力も満載。脱力してる時のと、何かを凝視してる時の目。ほんと、目だけが別の生き物になってる。ポスターもいい目ですよ。そして、濡れ場がうまいなー!何をするわけでもないのに、動物的。
映像の美しさや、空間の見せ方も印象的。チームワークのよさが伺えます。階段を降りている、座っている、そんなシンプルなシーンが神々しささえ放つ。夜遅くの上映で、台詞が少ない静かな映画だから眠くならんかなと思っていたけど、最初から最後まで引き付けられました。
宗教性や、人間の残虐さ、陰惨さ、暴力、セックス、いろいろ考える部分はあるけれど、本公開でもう一度見て、噛み砕いてみたい。きっと何度も見て印象が変わるだろう、そんな映画。
上映前の挨拶には大森監督、新井浩文くん、広田レオナさん、早良めぐみさん。広田さんの黒いドレス姿が元祖ゴスロリな感じでキュート。新井くんは「見終わったらうちに拍手を!」と相変わらずの自分大好きモード。私は時間が無くて帰ってしまったのだけど、上映後の挨拶では南朋くんも来て、お兄ちゃんを激励したそうな。
ゲルマニウムの夜」公式HP:http://www.aratofilm.com/