je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

フジロックフェスティバル(3日目)

は〜、楽しかったです。早朝発、夜行で帰って来る強行軍。足はパンパンだし、日焼けもしてほっぺが痛いし、筋肉痛だし、雨でぐちゃぐちゃだし。でも、夏の素晴らしい一日となりました。音楽についてや、どう楽しかったとか、言葉にするのはとっても難しい。というか、ほぼ無理なんだなあ…。でも、いちお、レポ。
会場についたのはお昼。レッドマーキーのJuliette & the Licksの最後の方になんとか間に合った。ロングの金髪のジュリエット・ルイスはビキニで駆け回り、最後は客席に下りてハイテンション。声も良く出てて、パワフル。ジャニスみたいでかっこいー。
ちょっと腹ごしらえと、RSRFの出店でスープカレーを食す。辛いけど、きつくなく美味しかった!歩いてたら、偶然にもブンブンの川島さんが!あー、めっちゃ美しい顔でした…。おうぢさまだよね・・・。
グリーンステージに移動。KEMURIが骨太な音を出していた。ついドラムに耳がいってしまう。ベードラが重く跳ねる。ちょっとジンとした。
昨日の雨のせいで、かなり水を含んだ地面。ずぶずぶと足が入って、スニーカーはあっという間に泥だらけ。予報では今日だけが雨だったのに、結局この日は昼間はずっと晴れていた。
ホワイトステージでThe Go! Team。野外の山に囲まれたステージは、女性のヴォーカルはよく響く。そのまま上に登り、フィールドオブヘブン、オレンジコート、ジプシーアヴァロンをちょろちょろ見て回る。
グリーンに戻り、EGO-WRAPPIN’。中納さんはピンクの大きなポンチョの様な衣装。本当にすごい広がりのある声だった。なんだか、ビヨークのようで、神がかった感じ。古代の巫女のようで、山の神様は女性がお好みなのか。
レッドのAqualungでまったりとしてから、グリーンのくるりへ。ドラムが外国人なので「誰誰!」って騒いでいたら、前に立っていた男子が「岸田君ですよ」と。岸田君が眼鏡なかったので、分からなかったと思われたらしい。「いや、ドラム誰かなと」「クリスはやめましたよ」とかみ合わない会話をしていたら、岸田君の紹介で矢野さんとこのクリフ・アーモンドさんだと判明。これがまたうまい。おかずの入れ方とか、ため息もの。重いのに、ポップでロックで、きっちり。岸田くんは「やっとグリーンに来ました」とフジロック出世したことが感慨深いようで、いい顔でした。眼鏡ない方がよくない?楽しそうで、「昨日20〜30杯飲んで、二日酔い」とは思えないほど声も出てた。どの曲も余裕を持って、丁寧に演奏していたのだけど、特に新曲は涙が出てしまった。心臓をわしづかみにされてしまった。「いつもごめんね/今日もごめんね/Baby I Love You」という暖かい詞に、切ないメロディー。ちょうど、くるりの出る前に、新潟市長のご挨拶があり、昨年の中越地震のお話をされた。「今年中の生活の再建は難しいかもしれないけど、来年には」という言葉で、ふっと我に返った。そうだった、ここは新潟だったんだ。まだそんなに時間が経っていないのに、なんで思い出さなければならないほど忘れてしまえたんだろう。ちょっと恥じ入った。でも、それを聞いてからくるりを聞いて、ああ音楽っていいなあと思った。今年のフジロックを苗場でやることができて、色んな想いがあるんだろうなあって。
ホワイトでDovesを見て、そのままBoom Boom Satellitesへの準備。前方、中野よりで準備。雨が降り出しそうなので、合羽を着込む。演奏が始まると、あっという間に熱気に包まれて、久々のモッシュ。こういう時、ちびっ子はつらいです。その上、中野君が前に出てあおるあおる。またたくさん中野くんの不思議な動きを見ることができました。しょっぱなからノリノリだったのか、頭をガンガン振っていたため、キャップが脱げそうになるのを抑える中野。しゃなりしゃなりとリズムを取り歩く中野。何か叫ぶポーズから、耳の横に手をそえ「聞こえないぞ〜?」のポーズをする中野。ベースをぶいんぶいんさせる中野。片手を上げ仁王立ちする中野。最後はかっこよくピックを投げようとしたら、真横に投げてしまい客席に届かず、「ああ〜!」という顔をする中野。*1あ、曲ですか?曲もロックチューンでかっこよかったです(ええ、決して付け足しでなく!)。Your Realitys’ Fantasy〜 は好きな曲なので、生で聞けて良かった。最後の新曲ももろロックで、歌詞も「King of Rock」いうてたし。川島さんの声も男性にしては高めなので、野外にぴったり。ここにも巫女が。
雨が強くなって、グリーンに戻るまでかなり足元がやばめ。Mobyは最後の一曲のみ。女性ボーカルの高音が響く。
少し腹ごしらえしてから、本日のヘッドライナーNew Order。あー、もう感無量。New Orderがヘッドライナーってどうよ、という危惧もなんのその。フッキーは暴れん坊将軍のようにずうんという存在感。本日のMVPベーシストはあっさり中野からフッキーへ贈呈。バーナードの姿からは想像できない(失礼)、優しい少し上ずった歌声は、夜の苗場にすうっと染みた。黙ってるとただのおっさん集団なんですが、音出すとかっこいいのよねー。新譜からの曲が多いかなと思いきや、クリスタルをはじめ、往年の曲を惜しむことなく。そして、まさかやるかなあと思ったらKRAFTYの日本語バージョンを!「日本語はうまくないから、みんな字幕を見て一緒に歌って、僕を助けて!」とまで。ゴッチも嬉しいでしょう。2番は英語詞で。個人的には、英語詞が好き。なんかなあ、あんなポップなメロで、ああいうくっらーい詞がはっまちゃうんだからなあ。1時間半みっちり、たっぷり演奏してくれました。CDで聞くときは落ち着いた気持ちになるんだけど、ライブで聴くと、爽快感がある。ワンマンでも来て!
スペシャルゲストのPrimal Scream。「グッイブニ〜ン…」というヘロヘロの気合のない挨拶で、観客を飲み込んでしまった。まったく、最終日だというのに、今日のラインナップは、音もキャラも重厚すぎるくらいだ。浮き足だたないお祭り、というと誤解があるかもしれないが、楽しく、でも落ち着いて音を聞くことができた。プライマル3曲聴いて、夜行の電車へ向かった。Kaiさん、ポンチさん、お疲れ様でした。ありがとちゃん。

*1:私の中野君像がおかしいのは私のせいじゃありません。私の周りのブンブンファンからの情報のせいなのだ〜