れみおろめん

フェスタ

張りのある声のことをvoice full of lifeというのだそう。レミオロメンの藤巻亮太の声はまさにそうだなと思う。生で聞くと、空気の間にビンビン響く。喉によく動く生き物を飼っているかのよう。ハスキーで切ない男の声も染みるけど、ふっと空気や光を切り裂くような声には感電したような威力がある。
もちろん、楽曲がともなわなければ、その声も宝の持ち腐れ。
リフレインの妙、リズムのグルーヴ、3ピースでできうる限りの表現。苦しみながら音を奏でる。新作ではまた違ったアレンジもしているとのことだけれど、ライブの時に聞いた「すきま風」が心にひっかかって、初期の本作を購入。
ちなみにつやっぽい声は creamy voice か mellow voice。Syrup16gの五十嵐隆の声はこれかな。種類は違えど、私には両方とも、快い声 honeyed voices である。