je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

daimasの日記スペシャル@SHIBUYA-AX

代沢レコードの社長、daimasさんのブログがきっかけとなったイベント。
台風が近づいてるということだったので、ちょっと気になっていたのだけど、風はなく、しとしとと降り続く秋の長雨。そういえば、この前のシロップの時は台風だったなあ。やっぱ大樹ちゃんが雨男なのか?そう考えると、昨年の野音で台風がそれたのは奇跡的なのかしらん。

のんびり行ったら、トップバッターのpopchocolatは見逃した。BAZRAは最後の一曲のみ。おお、噂に違わぬ爆音ぶり。今日のAXはまあまあ音がいいかも。

キタダさんのベース目当てで見たのだけど、ボーカルの不思議なグルーヴ感は気持ちいい。カントリー、ジャズ、ラップの色んなエッセンスが交じって、独特の音。MCはちょっといただけなかったが。

  • 自由人

あ、いい声だ。伸びやかで素直で。歌ってて気持ちいいだろうな、歌うの好きなんだろうなっていうボーカル。

サポートギター入って、本当に四重奏になっていた。音が厚くなって、以前よりがっちりしたバンドになっていてびっくり。ワンマンでライブを重ねた自信が見える。
そして、今日は中田裕二にやられました。惚れました・・・。サポートが入ってるせいでハンドマイクで何曲か歌ったのよ。いつもはギターに隠れて気づかなかったけど、この人、めっちゃ柳腰なんだよー。しかも白いシャツ。顔もかわいいんだけどさ、腰ばっか見てしまった・・・。目の保養になりました。ごちそうさまー。

不思議な声。膜がかかったような、水の中で聞こえてくる音楽。大樹ちゃんのドラムも、いつもと違って穏やか。

前回のシロップとの2マンライブより、更に力がついていた。大樹ちゃんのドラムもしょっぱなから容赦なく。その独特の疾走感に、各パートがのっている。いいグルーヴができていた。演奏としては今日一番のノリ。

海北くんの声は空気を振動させて、切り裂く。痛々しい響き。ギターもドラムもベースも、孤立した音であり、混じることができずに、重なりながら互いを切り刻む。聞いていて切なくなる。海北くんの口とマイクの間に生じているであろう震えが、真空で鳴らない音楽のようだった。

  • syrup16g
    1. きこえるかい
    2. Sonic Disorder
    3. 新曲(タイトル未定)
    4. 新曲(タイトル未定)
    5. 新曲(タイトル未定)
    6. She was beautiful
    7. パープルムカデ
    8. リアル
    9. (En1.) 翌日
    10. (En2.) 真空

今日の五十嵐は機嫌がいい。気負いもなく、疲れもない。信頼しているdaimasさんへの思いゆえだろうか。
曲のラインナップもバランスが良く、演奏も軽くいなすくらいの雰囲気。今期のツアーからストラトに変えたので、いちいちチューニングするのが大変そうだったけど、それもイラついてない。左足もよく上がってたし、歯をくいしばりながらのカッティングも、伏し目がちの眼差しも、いつもの五十嵐。声もほどよく出ていた。いつも緊張感ばかりの「パープルムカデ」も、爽快に聞こえた。大樹ちゃんもキタダさんもリラックス。キタダさんが珍しく、ドラム台にまで立って、楽しんでいた。
五十嵐がステージに出た時、なんだかホッとしてしまった。そんな風に思ったのははじめてだった。私はいつのまにか、めたらやたらにこの人に依存しているのかもしれない。
五十嵐が歌うと、いつも「つれていって」と思う。どこに、という具体的な場所ではなく、音を奏でるその瞬間に、というのが近いだろうか。ひらかれたその地で、同じ眺めを見ることができれば、それでいい。