2日連続で、宮沢賢治の詩を載せたのは、何かへのメッセージでもなく、今の状況を象徴しているというのでもなく、ただただ自分のこころのため。
日本でも「何もできない」と心を痛めている友人のなんと多い事か。それでも、みんな節電したり、徒歩通勤したり、食事ををあるもので工夫したり。なのに私は、何もできない。家族や友人のそばにいって、同じように苦しみ、分かち合い、励ますこともままならない。
そして、悲しみや不安や恐れから、人々が叫び、煽り、怒り。その不安のうずに巻き込まれてしまいそうで。
それでも、被災した友人のことを思えば、私ごときが怒ってはいけない、今しっかりしなければと日々思いつつ、それでもなだめることのできないこころのなか、宮沢賢治の詩集を開いて、何故かやっと我に返ったという。
「永訣の朝」は一番好きな詩。小学校の時に読んで、その時はぜんぜん意味わからなくて。
賢治の詩はさみしい、でもやさしい。どうしてこんなに言葉が、すーっと体に入ってくるのか、いつも不思議。
- 作者: 中村稔
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/06/01
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宮崎の噴火の時に、「グスコーブドリの伝記」のことを思い出したんだけど、今回の件でもグスコーブドリを思い出した人は多いよう。
グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)
- 作者: ますむらひろし,原作: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 扶桑社
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しかし、ああ、読みたいと思って本棚を探したらなかった…。
と思ってたら、青空文庫にあったー。
http://www.aozora.gr.jp/
落ち着いて、日々のことをこなしながら、こっちでがんばらなくては。日本の分も旦那に働いてもらって、私もできることを探しつつ。