je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「青猫物語」@銀座シアタークリエ

シアタークリエ、なかなか良いハコでした。このキャパでこのクオリティってないかも。音がいいし、空間として快適。
さて、ユッキー珍しくラブコメ!いやー、楽しませていただきました。
ドタバタ人情もの。だけど、じんわり暖かくなる作品でした。でも、重くない。
踊り子・そら嬢は、カフェ青猫の二階に下宿しているのだけど、本業の踊り子業がぱっとしないので、別の商売で稼いでいる。要は部屋でお客を取っているのである。新劇の脚本家・静男はそのことを知っていながらも、そらに求婚。両想いの二人はすんなりうまくいくかと思われたけれど、静男がそらに「商売」を辞めてほしいと言ったところからこじれだす。「私のすべてを好きじゃないのね!」とそらは求婚を断り二人は絶縁。しかし諦めきれない静男がとある人に変装してそらに会いに行くところからまたドタバタと話が繰り広げられ、ポンポンと台詞も話もテンポよく、コントのような面白さではないのだけど、とにかく気持ち良くなれた作品。

黒谷友香さんがめっちゃセクシーでした。腰細い〜、足長い〜、顔小さい〜、同じ人間とは思えない〜。この役は、ちょっと間違えると肉感的で悪印象な感じになっちゃうのですが、黒谷さんがほどよく健康的なので、天真爛漫で純粋な情婦という相反するイメージにピッタリでした。
きたろうさんはとにかくぴったり。盲目のカフェのマスターなのだけど、実際濃いサングラスをしていて、ほとんど見えなかったそうです。でも、カフェのセットをすいすいと泳ぐように歩いて、存在感ばつぐん。瓶のかわりに猫の置物を磨いたり、こまごまとアドリブもありつつ。
ユッキーは何やってもうまい人なんだけど、こういう軽快なのもマッチしてる。声が特徴があるのだけど、彼の少しうわずる声がキャラに合っていて、実は素なの〜と思ったり。演劇青年で、恋もするけどやっぱり芝居!っていうとこも似てるかも。

みなさん演じてて楽しそうな芝居というのはなかなか出会えませんが、一緒に楽しく「参加した」という稀有な芝居です。