je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「まだまだあぶない刑事」

「まだまだあぶない刑事」オリジナル・サウンドトラック
人気シリーズの久々の復活。
やっぱり、舘ひろし柴田恭平のコンビがすごーい!息が合う、そんな言葉じゃ足り無すぎ。もちろん、浅野温子さんのキレっぷりも二人を援護射撃。仲村トオルさんも、最近の良きパパキャラではなく、このシリーズならではのお茶目っぷりを存分に発揮して、皆いきいきとしている。
皆、少し年を取り、出世したり、体力がなくなってたり。 タカとユージ、この二人が横浜港署捜査課に戻ってくると、一気に時間はさかのぼる感じ。「ダンディー鷹山!」「セクシー大下!」のとこでは、う〜んコレコレ!とうなっちゃった。30代の人にはたまらないのじゃないかしらん。「踊る」シリーズがヒットして、刑事もの、バディーものを先導してるように思われがちだけど、いやいや、やっぱアブデカですよ。アウトローで、ヒップ。いつまでも不良で、情にあつくて、冗談ばっか言ってて、ちょいかっこいい。ほどよい温度。
若手で登場の、佐藤隆太くん、窪塚俊介くん、水川あさみちゃんは、それぞれ館VS窪塚、柴田VS佐藤、浅野VS水川なんだけど、まあ、ダメでした。年季には勝てません。唯一、佐藤くんがほどよい抑え気味の演技で、うまくベテランの胸を借りた感じでよかった。彼はうまくなったな。窪塚くんはうまいっちゃうまいんだけど、お兄さんとかぶるんだ。「火火」の時みたいな、ナチュラルな方がいいと思う。あさみちゃんはこれからどんどん浅野さんキャラに染められて、ぶっ飛んでくのかも。次回の楽しみ。若さの勢いが、ベテランの熟し加減を引き立てて、そこも見所。
とにかく、ずっと飽きません。二人のかけあい、浅野さんのコスプレ、仲村さんのバカっぷり。そして木の実ナナさんが時折、場をきゅっとしめて。館さんのお約束、艶女をバーで口説くシーンも。原沙知絵さんは凛として、館さんに渡り合ってなかなかの貫禄。私はユージ派なんで、あまり今まで館さんを見てなかったのだけど、今回はなんか枯れ具合がいいなあ、と。
役者陣の素晴らしさはもちろんなんだけど、やっぱり、この製作チームがすごいんだろうなあ・・・と。撮影の思い切りのよさ、見せ場のおさえどこ。それぞれがきちんと役割を担って、そして遊び心もあって。映画の本来の楽しさがいっぱいつまってます。