je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

冬休みの宿題

冬休みにはいっぱい本を読む予定。しばらくは脳内旅行。

2時間一気読み。ああ、恐ろしい、恐ろしい。そして、なんと滑稽な女達。
福岡四人組保険金連続殺人を取材したノンフィクション。読んでると怖いんだけど、女ってこういうとこあるよなあ...って納得もする。学校、会社、どこにでもいる女達。巻き込む側、巻き込まれてしまう側。自分と他人の境目が見えなくなり、異様な愛情を抱き、錯覚し続ける。人は気がつきたくないことには目をつむるもの。流されてしまうもの。女は特にそうなのか。痛みに対して、免疫が強い生物だからか。女が戦争に行かないのは、力がないからではなく、残酷だからという説もある。
どこかできっぱり自分と他人の線を引かなければ、そして、自分に何が一番必要か大事か、見極めないと。自戒になる一冊。

この頃の絵が一番好きかも。カホの真似して、赤いピアスつけてたなあ。来月は3巻!12年も経ってのコミックス化。一応、連載は読んでたんだけど、やっぱまとめて読みたいので楽しみ。

頭の中のモノを画に表す技術が確立してきたように思う。このままこの作者はどこへ行くのか。ラストが見えないな。相変わらず。高橋葉介の世界にも通じてるような気もするけど、既成概念は突き破ってほしい。映像化の話もあるだろうけど、映像化できないような世界を見せてほしい。

話がまだ見えてこない部分が多くて、つかみどころがない。のはいつものこと。「残酷な神が支配する」よりは「海のアリア」系なんだろうけど、でも重くなる要素も多分にある。予定調和がなく、作者の突き放し感が心地よい。