je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

no books, no life

Sex 1 (ヤングサンデーコミックス)

Sex 1 (ヤングサンデーコミックス)

幻の名作。特別装丁のが2巻出たきりで、いろいろあって出なかったので、もうこのままコミック化されないのねー、と思ってたら、普通単行本として毎月1冊ずつ出る事に。全7巻。表紙が書き下ろしで、ロッキンオンジャパンに載っていたイラスト「after SEX」が載るのは嬉しい。マンガとロックのリアルな時代というコラボレートは、上條淳士が初めてだったんじゃないか。ロックというのは音楽だけでなく、生き方そのものだというのは手垢のついた言い回しだけど、上條淳士の絵を見てるとつくづくそうだなと思う。音楽を描いてなくても、自分なりの一本筋の通ったモノづくりの人にはロック魂を感じる。ただ、新装版では、旧版の時にあった、カホのピアスや薔薇の、赤色がなかったのは残念。ちなみに旧版2巻では青紫。あれも含めて作品だったんだけど。やっぱ難しいのでしょう。
ヘルタースケルター (Feelコミックス)

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

こちらも幻の名作、コミック化。「PINK」「リバーズ・エッジ」は読んでたし、それなりに好きだったけど、はまらなかった。今回、読もうと思ったのは、私事ながら交通事故にあったからだ。シンパシー、というのとは違う。何かを確かめたかったのだ。岡崎さんのではなく、自分の中の何かを。しかし、見つける事はできなかった。そのかわり、純粋に面白かった。加筆修正していない分、勢いや底から沸き上がるようなプリミティブな叫びが直に伝わった。世界は綺麗でも素敵でも楽しくもない。みんな「ふり」して、カッコつけてるだけだ。世界はマイノリティの集まり。歪んだ阿呆船。何故、それに気がつかない?今、世界中の人間が片目だけでなく、両目まで塞ごうとしている。
...事故にあってもあわなくても、私は同じだ。でも、あったからこの作品を読んだのかもしれない。出会いはいつも不思議だ。