je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

ランチ@「梢」

ちょっとお祝い事で、新宿パークハイアットの日本料理「梢」へ。
ランチにしてはリッチ、ではありますが、料金設定の幅があります。お弁当が3種、コースが3種。コースはさすがにちょっとお高め。今回は、「圓」という、ピークラウンジでのお茶&デザートのついたお弁当コースにしてみました。「梢」でランチをしたあと、ピークラウンジに移動するのですが、値段は分けて行くよりリーズナブルなのかも。それに席を確保してもらえるので、楽です。
まずは、先付けとえびしんじょうの湯葉巻きのお吸い物。お吸い物はちょっと甘めですが、優しい味わい。メインのお弁当も全体的に甘めの味付け。けれど、本当に甘いというのではなくて、全体的にふんわりした印象。練り物が多いせいかもしれませんが。
梅酒を頼んだのですが、辛めの日本酒とかはあわなそうなので、正解だったかも。日本酒は、女性に人気の「十四代」があったりするし、お酒と食事の印象も合わせているのでしょう。
お食事は美味しいことを同行の相方(てか奴のリクエスト)で知ってはいましたが、ハズレてませんでした。温度も香りもほどよく。お弁当の箱はちゃんとした焼き物で、蓋がかなり重いです。ひとつひとつつくりが違って、そんな所も見て楽しんでみたり。
私が気になった、というか、印象に残ったのは、ホテルとお店のスタッフの雰囲気でした。悪いのではなく、いいのです。ソツがない。ホテルの構造は、鏡が多く、入り組んでいて、けれどスタイリッシュ。入りづらい、というのではなく、なんとなく異空間な感じがします。せっかくの休日、ちょっと気分転換に違う雰囲気を楽しみたい、というのにはもってこいでしょう。
ただ、今回、私の場合、それに慣れるまでちょっと時間がいったというか。前の日の疲れと、雨の降りそうな天気が追い討ちをかけて、なんとなく「異空間」と「自分」にずれが生じていたのです。それを紐解いてくれたのが、梢でサーブしてくれた男性店員さん。男性というより、少年というような容貌の人で、醸し出す雰囲気がとても優しく、押し付けがましさや、サービス業独特のうそ臭さもなく、ほどよい引き具合で、ゆっくりと食事の空間をプロデュースしてくれました。「なんだろうな、この感じ」と思いながら、後で気付いたのですが、芝居を見ていてきゅっと場を締めるキーマンのような役者を見た時の安心感に似ていました。クドカンにおける阿部サダヲ、蜷川さんにおける月川君、といえば分かっていただける方もいるかと。
そんなわけで、なかなか素敵な食事時間を堪能しました。
ピークラウンジに移動して、食後のお茶を。アールグレイとチェリーパイ。曇天の新宿らしい景色を楽しみながら、のんびりトーキョーランチ&ティーしました。
お客さんも「お客」という役をふられた役者のようで、なんだか本当に不思議な時間でした。