je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

「フライトプラン」

ジョディー・フォスター久しぶりー。前作「パニック・ルーム」に似た感じの話。
前半はとにかく、ジョディーが「子供がいなくなってパニックのヒステリー母」になってて、一人芝居状態。いやー、女性が怒ると怖いよねー(わが身を振り返りつつ)。なんだかんだ言って主役だから、この理不尽な行動もあとで辻褄が合うのだろうなー、と意地悪な見方をしつつも、「公共の場でそれはやりすぎでは・・・」と思う時が多々あり、術中にはまった感もあり。これ、もしジョディじゃない人が演じたら、また違うんだろうなー。結構いや〜な感じになりかねない。ジョディだからこそ「普段はインテリで冷静沈着なデキる女」がパニックの状態でそこを乗り切る、っていう大前提が確立する。
構成で考えると、その前半の精神的パニックが長すぎたような気がします。もうちょっと脇役を活かしてもいいのでは。設定でつっこみどころが多いのは、大目にみれるとしても、もっと精神的な部分は削ってもよかったかなー。
結局、アイディアと話に合わせて、都合の良いキャラを後で作ったのがみえみえなんですよね。「パニック・ルーム」の場合も同じだったんだけど、あれはその辺のかみ合わせがうまかった。エンターテイメント作は、あまりキャラのバックグラウンドを難しくしない方がいいんだろうな。
映像はスタイリッシュで美しい。こんな飛行機乗りたーい。
文句言いつつも、かなり感情移入して、機長が出てくるたびに「アホー!早く気づけー!」「お前がしっかりせんからじゃー!ボケー!」と心の中で毒づいてました。あんな機長の飛行機には乗りたくないぞ。あ、でも一番キャラがたっていたかもしれん。あの人の行動が一番不自然じゃなかったしなあ。ううむ、映画は奥が深いのう。