je suis dans la vie

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渡辺美里〜Misato Blue Butterfly Tour 2004〜@大宮ソニックシティ 大ホール

唐突に、1週間前にチケット購入。なんかね〜、やっぱ元気ほしいなあって思って。いろいろ、いろいろあり過ぎて、疲れちゃってたんです、私。たくさんの人に優しくしてもらって、助けてもらって、本当に本当に感謝してるし、恵まれてんなあと思うんだけど、もう大宮まで行って泣きたかったのよ。すいません。
舞台には赤いソファがまん中に、奥に階段、上の方にツアー名が青いネオンのように写し出されていた。さしずめ、「Bar Misato」という感じ。曲のイントロ、赤いライトで美里の影が奥の幕に写し出される(岡村ちゃんぽい!)。幕から出てきた美里は、黒いジャケットにブルーのパンツ。「ミッドナイト・パフェ」で渋く重くパワフルに始まり、「ブランニューヘブン」で早々に弾ける。この強い引きつけ方は、近年の西武でも実証済み。
前半は私、ずーっと泣いてました(隣の席の方、申し訳なかったです)。「グロリア」ではピークで、ドーンと。この曲は、昨年の西武で、実際に聞いた方がいい曲と評判だったようで、CDで聞くより胸がつまる。
「漆黒の闇へと/放り出されてしまったような気持ちでも/あきらめたくはない/さあ一歩ずつ、光り射す道へ」
美里も直後のトークで「これを作った時はとてもヘヴィな頃だった」と告白。びっくりしたのは、「ドラえもん」の主題歌と同時期にレコーディングしてたらしいということ。すごいなあ。でも、「シンプルな言葉で伝えることの大切さ」を話した。そうなんだ、この人はいつもひとつずつ丁寧に歌う。
「悲しいね」を久々に聞けたのは良かった。学生の頃、つらい時に聞くのはこの歌だった。
「一番の勇気はいつの日も/自分らしく素直に生きる事」
今は一層この歌詞が身にしみる。
「baby」もすごく久しぶりだった。そもそも、ホールで美里は何年ぶりだろう。印象深かったのは横浜アリーナだったんだけど、その頃ちょうど神戸の震災があった直後で、美里がすごく心を痛めていたのを思い出す。時効だから書いてしまうが、美里がラジオで震災先へ励ましのコメントをと申し出たら、ラジオ局の方からストップがかかってしまったのだ。それで、怒りのあまりラジオ局のドアをこぶしで殴って痛めてしまったそう。熱い女。
今日のトークは韓流(ペの話でしたが、はまってはいないそう)、サッカー、ドラえもん、映画「DEEP BLUE」を見た話、トレッキングに行った時の話、今年のスタジアムのこと...。長かったです...。「『曲に行って』のサインが出てるのよ、ウルトラマンみたいに。だからあんまり話せないんだけど。」といいつつ、その後も10分は話してたよ?美里ちゃん?まあそこが可愛いんだけど!ということで、スネオのママのごとく、親バカ萌えなトークをピックアップ。

  • 「ギターのイナバさんがチェ・ジウのファンだという事を知りびっくりした。で、メールに『ロック界のチェ・ジウより』って送ったのに、イナバさんは返信しなかったのよ!」とプチお怒り。
  • 「蝶のように、花のように」のサビの振り付けを皆に教えていたら、分かりづらかったようで客席から「えー!」という声が。ショックだったのか「ひどーい、もう教えないんだから〜」といじけてみせる。サトウタマオですか、あなたは。もっと可愛いけども。
  • Saxの山本さんの紹介で「楽屋で真剣な顔で『ひろしです』読んでるんだよ〜。ショック〜。」とばらしまくり。

ことごとく美里流。もう大人なんだからさあ...と思いつつも、やっぱそこがいいの!なんでも本気、一生懸命、ピュア。あなたが世界で一番可愛いですよ。
そうそう、近年の美里の大きな味方となっているドラムの松永俊弥さん。「女性の趣味はマニアックなんだよね?あれ?言っちゃダメ?」なんて美里に聞かれ、「いいよー」と優しく返す。今日は黒い帽子に、黒いシャツにパンツ。胸元開けて素敵でした...。細いのにパワフルなドラムもこなす。Jazzアレンジな「ジャングルチャイルド」や「サマータイムブルース」での強弱の使い分けは絶妙。有賀さんと素晴らしいコンビネーション。リズム隊が安定してきて、本当に深い音になってきたんだなと思う。その辺の変遷はいろいろあったので、松永さん、ありがとうです。恐れ多くも、私のフェイバリット・ドラマーに入っております(でもパール兄弟時代はあまり知らないの...めんご)。
衣装替えは、黒上下に赤いヒラヒラしたストール風のはおりもの、アンコールではツアーTシャツとキャップ(西武の?)、ジーンズの上に自分で縫ったというキラキラスカート。
「Blue Butterfly」、「茉莉花ジャスミン〜」、「amagumo」、「Heart of Gold」と新譜からいい曲が多い事をまた実感。
そして、ラストは新しいミニアルバム「うたの木seasons"冬"」から「冬の星座」を。背景はオープニングと同じ、広がる星空が(id:star-sとしてはかなり嬉しい)。そして、美里がはける時に、端に置いてあった看板をひっくり返して、Closed。
そうだった、20周年なんだよな。「うたの木」もこの後、春・夏・秋と出していくという。泣いてばかりはいられないのよ。忙しいのよ。だって、私が美里を好きになって20年なんだもの。10年目も15年目も大事だったけど。ずっと同じ人を、同じ熱さで好きでいられた自分を誇りに思わなくっちゃ。そして、出会えたことを感謝しなくちゃ。
美里が「こんな時代、タフでいなくちゃね。特に女の子は!男の子は守ってくれないよ!」って喝をいれてくれたし、そーだそーだ。「やるじゃん」って言えるくらいにはなるよ、きっと。