- 作者: テネシーウィリアムズ,Tennessee Williams,小田島雄志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 文庫
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やっぱりステラは気づいてるのだよなー。そこの台詞をカットするかどうかというのは面白いとこではある。
内容が重いわりに、台詞はそぎ落とされていて(小田島さんの訳の素晴らしさもあるが)、どんな風に演じるか、役者が楽しめそうな戯曲だなと思う。ゆえに、うまい人でないと大変なのだが。
あとがきで、西田敏行もスタンリーをやったことがあるそうな。若い時だろうけど、どっちかっつうとミッチだと思うなあ。でも、いろいろ役者さんを当てはめて、キャスティングを楽しめそうな作品。市原悦子のブランチとか絶対面白いと思う。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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この作品の主人公は、あんまり大した理由も無く、大体が「むかついた」ということでサクサク人を殺していく。我が愛する島田雅彦さまの解説にもあるように、「誰の中にもある怪物」をデフォルメして描いている。隣人の騒音、奇怪な行動をする同僚、妬み、逆恨みは誰でも日々経験して、心中で毒づきながらやり過ごしているだけ。だからしっくりくるのかもしれない。