je suis dans la vie

ライブとか映画とか芝居とか。ネタバレ有り〼。

2004/5/30 18:00 @渋谷公会堂

始まる直前に胸がドキドキ・・・っていうくらい期待していた自分にびっくり。最近ファンになったから、なんともまだ掴みきれてないんだけど、知らないことが多いことがこんなに楽しいなんて、ほんと久しぶり。
やっぱり声は良かった!のびやかで、中音から高音への独特のひるがえり方は五十嵐さんの魅力。生でも音程はしっかりしていて。もろくあやうい、倒れてしまいそうな情動。そして独特の倦怠感のあるセクシーさ。観客の動きが少ない分、しっかり聞けた。時々目を閉じて聴き入った。最初にハンドマイクでヨロヨロと歌うさまは夢遊病者のようで、バックから照らす赤いライトは彼の心情風景のよう。この日はギターに藤田顕ことAKIさんがサポートに入り、ギター2本の厚みある音も聞けた(「ついAKIさんってさん付けにしちゃうんだよ〜」と五十嵐さんは度々恐縮気味)。びっくりしたのは中畑さんのドラム!バスドラの重いけどよく跳ねてる音、スネアのクリアさ。CDだと分からんかったよ。壁際だったんで、ビンビン響いた。でも、うるさくなくて、五十嵐さんの声にうまくからんでくる。というか引き立ててる。多分、この二人は技術的な面だけでなく、惚れ合ってるなと感じた。TMGEのキュウちゃんもだけど、ドラムはとにもかくにもVo.に惚れてくれないと、いいバンドにならない(と思う)。
あと、言葉の使い方は秀逸。暗いけど、リアル。身を削っているのが分かるし。そういう必死なクリエイターが本質的に好きなんだよなあ。本人にしてみたらつらいのは分かってるけど。
五十嵐さんの「僕はあなたを知らないけれど、あなたも僕を知らないけれど、あなたの心に照らし合わせたような歌を歌います」みたいなことを言っていたのは苦笑したけど、アーティストはオーディエンスがいて、反応があってはじめて作品として成立すんだよな、と当たり前なことをふと思った。最近の記事で、もっとディープに内省的な人かなと思ってたけども、ちゃんとしてんじゃん、って。でも「心は16、体は30」ってSnoozerの記事にあって、岡村ちゃん(「青年14歳」)とか島田雅彦(永遠の青二才)みたいなヒネた“forever young”な人なんかなと考えると一筋縄でいかないかも、とも思う。


余談ですが、五十嵐さんのヨタヨタぶりを見て思ったこと。
【好きだけど、アパートの隣の部屋に住んで欲しくない】
ええと〜、いい意味で!TMGEのチバとかエレカシの宮本とか、好きだけど隣に住んで欲しくないじゃない?部屋ン中で何してんのか怖い(ひどい)。醤油とか借りに来ないでって祈るもん(さらにひどい)。これが岡村ちゃんとか、スガシカオだったら、あえて醤油借りに行くんだけど(なんじゃそりゃ)。ああ、でも怖いもの見たさで、一回だけ一緒に呑みにいきたいような。