2月5日のソワレ後のポストトーク。備忘録。思い出しメモなので記憶違いあり。
ネタバレあり。
・舞台上に椅子5つ。左端に司会者。その隣に演出の森新太郎さん。右端に野村萬斎さん。
・本来の席順は違った(萬斎さんセンター寄り)だそうだがたまには端にと、萬斎さん談。
(シンプルなセットについて)
・セットほぼなし。床、背景真っ黒、舞台には3つの穴のみ、穴には階段。中心に花道。各場面である程度場所が特定できるセットのみ(粗末な箱椅子…メアリの幽閉されている所/女王の椅子…エリザベスの城/流木…海岸?)
・森さん:美術を最低限に取っ払った演出にしようというのは稽古前、初期から考えていた。役者だけの演出にしたい。稽古が始まってからも役者にはあえて内緒に。山崎一さんはさぐりをいれてきたがとぼけた。
・萬斎さん:これほどシンプルなセットは珍しい。花道が1本だが3本にするという案もあった。そうすると舞台が上から見るとユニオンジャックのようになる。
・長台詞が多いのでしつこく丁寧に。感情的なところこそグッとおさえた演出で。
・前半は三島っぽいレトリック。詩的でありながらロジカル。
(山崎一さん、星智也さん参加。左から森、山崎、星、萬斎の席順)
(引き続きセット、照明について)
・山崎一さん:セット役者泣かせ。始まる前に森さんにしつこく聞いた。床も背景も真っ黒、照明が暗くて見えない。スポットに入ると相手の役者さんが見えない。逆光でまぶしくて目潰しになる。舞台の穴から出てくる時、階段段差見えなくて怖い。
森さん:サイドスポット多用は意識的な演出。陰影を深くした。セットについては出演者にはじわじわ教えた。長谷川京子さんは舞台初めてなので「へー」という感じで納得してくれた。ベテランは困っていた。
(森さんニヤニヤ、山崎さんこの件でずっと恨みがましく森さんにからむ)
星さん:セットや照明はかっこいいと思ったが、俳優の原点を試されてると思いこわかった。
(花道について)
ここで見せ場が多く、パワースポットと呼んでいた。お客さんにパワーをもらう。人によってはパワーを吸い取られるとも。
(山崎さんが森さんにセットと照明の件で絡むので、話題変更(笑))
(エリザベスについて)
森さん:シルビアさんの衣装は重くて大変だったと思う。
山崎さん:最後のシーンについては、バーニーはエリザベスのこういう所をたくさん見てきた(だから動揺していない)。
萬斎さん:エリザベスのラストのくだりは今の政治に通じる(忖度など)。現代的、今に響くものもある。今より男社会の中での女王2人はドラマチック。女王だが傀儡的で実際はバーニーが権力を握っている。